エカワ珈琲店の出来事

エカワ珈琲店の爺さんと婆さんの日常と仕事の出来事、それと備忘録・雑記帳。

商売を再開する前に、立ち止まって考えたこと

仕方のないことなのですが、どうにも心が落ち着かない日が続いている。 「この不安定さから抜け出すには、商売を再開するのが一番だ」と思い、焙煎機の前に立つ自分の姿を何度も思い浮かべた。 コーヒー豆を焙煎し、通販サイトと店を開ければ、また日常が戻…

静かな悲しみと寂しさ、もう一度コーヒーを始める決意

妻を亡くしてからというもの、胸の奥にぽっかりと穴が空いたまま、時間だけが静かに流れていくようになった。 その穴は、ふとした瞬間に冷たい風が吹き抜けるようで、どれだけ日が経っても埋まる気配がない。 朝起きても、夜になっても、生活のどこかに彼女…

寂しくて寂しくてやりきれない

妻が旅立ってから、時間の流れがこれほど重く、ゆっくりと進むものだとは思わなかった。 時計の針は確かに動いているはずなのに、自分の中だけはどこか止まったままのようで、朝が来ても昨日の続きのまま心が動かない日が続いた。 最初の二週間ほどは、ただ…

電子書籍『小説・コーヒー豆焙煎の手引き』を出版

電子書籍『小説・コーヒー豆焙煎の手引き』を出版しました! 2025年12月12日(金)、キンドルで電子書籍『小説・コーヒー豆焙煎の手引き』をセルフ出版しています。 この本は、約1万5000字(全56ページ)の小説仕立てで、コーヒー豆の焙煎に…

「寂しさ」という名の時間

妻が旅立って、もうすぐ一か月が経とうとしています。 不思議なもので、日が経つにつれて、あの時の「悲しみ」は少しずつ形を変え、「寂しさ」として胸に広がってきました。 最初の頃は、ただただ涙がこぼれるばかりでしたが、今は、ふとした瞬間に、深いた…

冬の光のなかで、再び火を灯す日を思う

妻が旅立って、まもなく一か月が経とうとしています。 私自身も「心不全」で入院していましたが、主治医の配慮もあり、通常よりも短い10日間で退院させていただきました。 とはいえ、退院後の生活は決して楽なものではなく、体力も気力もまだまだ本調子には…

思い出の写真、妻(その3)

2024年10月、日赤入院中の写真です。この写真が一番最新の写真です。

2025年12月、エカワ珈琲店の営業成績とエカワ家の家計

「エカワ珈琲店の営業成績とエカワ家の家計」シリーズ、2025年12月の記録をもって一区切りすることにしました。 2025年12月、エカワ珈琲店にとって、大きな転機となる月でした。 12月に入り、妻の体調が思わしくなくなり、私自身の体調も次第…

「ふたりだけの家族」——別れの冬に

十二月の冷たい風が吹き始めたころから、私の身体は少しずつ悲鳴を上げていた。 動けばすぐに息が切れ、胸の奥に鈍い痛みが走る。 けれど、そんなことに構っていられなかった。妻が入院していたからだ。 毎日、数時間は病院で過ごして、顔を見て、手を握って…

思い出の写真、妻(その1)

2025年12月27日の早朝(午前8時過ぎ)に亡くなった妻の写真を集めています。 私たち夫婦はバツイチの再婚同志で、結婚したのは1995年(平成7年)の秋です。 妻が34歳で、私が42歳でした。 インターネットに保存している写真の大半は、妻が40…

思い出の写真、妻(その2)

2025年12月27日の早朝(午前8時過ぎ)に亡くなった妻の写真を集めています。 今回は、その第2集です。 私たち夫婦はバツイチの再婚同志で、結婚したのは1995年(平成7年)の秋です。 妻が34歳で、私が42歳でした。 インターネットに保存して…

焙煎機をしばし休ませて

12月の風が冷たさを増す頃、妻の容態が少しずつ、けれど確かに、芳しくなくなってきました。 今は個室に入院しています。大部屋では面会が難しいため、少しでも長く一緒に過ごせるようにと、個室を選びました。 幸い、以前の大病院に比べれば費用も抑えら…

焙煎の香りと、病室の窓辺で

秋のはじまり、空気が少し冷たくなり始めた頃、妻が入院した。 9月に20日間の入院を経て、いったんは家に戻ってきたものの、わずか1週間の在宅生活ののち、10月3日から再び病院のベッドに戻ることになった。 それから今日、12月20日まで、妻は病…

2025年11月、エカワ珈琲店の営業成績とエカワ家の家計

エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆は、10月から100グラムあたり50円、価格を見直している。 物価の上昇、原材料費の高騰、そして何より、焙煎という手仕事にかかる手間と時間を思えば、やむを得ない判断だと思う。 今のエカワ珈琲店は、週にたった二…

昭和の終盤から令和へ──高齢化社会と珈琲商売

1980年代、昭和の終盤の日本を振り返ると、60歳代半ばともなると多くの人が社会活動から疎外されていました。 働いても得られるのはわずかな収入だけで、年金や貯えに恵まれた人は穏やかに暮らし、そうでない人は少額の年金と細々とした仕事で生活を支…

高齢化社会と、個人生業店のゆるやかな追い風

かつて、年齢構成がピラミッド型だった時代には、店主の年齢が上がるにつれて、お客さんの数も自然と減っていくのが常だった。 年を重ねることは、商売の終わりを静かに告げる合図のようでもあった。 けれど、今は違う。 高齢化が進んだこの社会では、私の年…

コーヒーで運を呼び込みたい─エカワ珈琲店、再び通信販売に挑戦する

2010年代、自家焙煎コーヒー豆の香りがネットの向こうに届きはじめた頃、エカワ珈琲店の通信販売は、静かに、でも確かに広がっていった。 それは、派手な広告やキャンペーンとは無縁の、まるで朝の湯気のように、じんわりと広がる温もりのある広がりだっ…

ささやかな記念日から始まった人生の流れ

2005年9月。長く続いた我が家の超貧乏生活に、ようやく一筋の光が差し込み始めた頃のことです。 私たち夫婦は再婚同士。 結婚してからの10年間は、まるで試練の連続でした。 不運が重なり、経済的にも苦しい日々が続きました。 それでも、少しずつ、…

高齢化の街で、違和感なく生きる

数年前まで、仕事を終えるとフィットネスクラブへ直行するのが日課だった。 健康のためという名目ではあったが、汗を流す時間は、心身を整える大切な儀式でもあった。 69歳まで続けていたその習慣は、今思えば、日々の営みの中にささやかな誇りを添えてく…

「運」を呼び込みたいコーヒー豆自家焙煎店

妻の体調は、まるで季節の移ろいのように、少しずつ、しかし確実に変わっていった。 最初は「お腹が痛い、お腹が痛い」と言っていたのが、やがて通院が日常になり、今では介護なしでは暮らせないほどになってしまった。 そんな妻の変化を見守りながら、ぼく…

2025年10月、エカワ珈琲店の営業成績とエカワ家の家計

週末だけの小さな焙煎所から——2025年10月の記録 エカワ珈琲店は、週にたった二日、土曜日と日曜日の正午から午後四時までだけ、ひっそりと店を開けています。 週休五日というと驚かれることもありますが、これが今のぼくたちのちょうどいいリズム。 焙煎も販…

「手仕事の温もりとともに」——エカワ珈琲店のクラフトコーヒー哲学

エカワ珈琲店は、いわゆるパパママストアー、いや、最近ではジジババストアーと呼ばれるかもしれません。 そんな小さなコーヒー豆自家焙煎店ですが、30数年にわたって、自家焙煎のコーヒー豆(クラフトコーヒー)を手渡しでお客様に届けてきました。 エカワ…

「つき」を呼び込むために

秋の終わり、冬の気配が忍び寄る今日この頃。 空を見上げていても、なかなか「つき」がやって来てくれません。 そんな感覚が、胸の奥にじんわりと広がっています。 先月(2025年10月)、安易な気持ちで依頼してしまった電気工事が、思いもよらぬ形で跳ね…

暮らしの中心にあるもの

妻(エカワ珈琲店の婆さん)が入院して、もう40日以上経っています。 エカワ珈琲店の“婆さん”(小生の妻)は、今も病院のベッドで治療を受けていますが、どうやら今月中には退院できそうです。ほっと胸を撫で下ろす思いです。 入院直後の十日間ほどは、入院関…

自宅介護と仕事と商売、そしてこれからのリフォーム

長年連れ添った配偶者(エカワ珈琲店の婆さん)は、身体障害者手帳1級の認定を受けています。 介護や介助がなければ生活が難しい状態となり、日常生活は大きく変わりました。 我が家(エカワ家)の経済状況や本人の希望、そして私(エカワ珈琲店の爺さん)…

「働ける幸運」と「介助する日々」

30年以上の間、夫婦ふたりで暮らして来ました。 夫婦ふたりのうちどちらかが病を抱え、介護や介助が必要になると、もう片方は自然とその役割を担うことになります。 外で働いているのなら、働く時間は削られて収入は減り、生活はじわじわと厳しくなってい…

零細生業ジジババ店のマーケティング(2)

2025年10月24日(金曜日)、電子書籍『零細生業ジジババ店のマーケティング(2)』をキンドルでセルフ出版しました。 『零細生業ジジババ店のマーケティング(2)』の目次と要約は以下の通りです。 零細生業ジジババ店のマーケティング(2) 作者:年老い…

2025年9月、エカワ珈琲店の営業成績とエカワ家の家計

9月は2025年の仕入れ価格で調達したコーヒー生豆の使用が増えたため、原価率は55%にアップしました。 10月は、ほぼ100%が2025年の仕入れ価格で調達したコーヒー生豆になるので、値上げしなければ原価率はさらに上昇してしまいます。 だか…

エカワ珈琲店の珈琲短編小説集(1)

2025年10月25日(土曜日)、電子書籍『エカワ珈琲店の珈琲短編小説集(1)』をキンドルでセルフ出版しました。 「エカワ珈琲店の珈琲短編小説集(1)」には、珈琲と喫茶店を題材とする短編小説を4作品収録しています。 『エカワ珈琲店の珈琲短編小説集(…

エカワ珈琲店の案内

エカワ珈琲店は、只今74歳の爺さん(店主)と、同じく只今65歳の婆さん(店主の連れ合い)が、老夫婦2人だけで細々と営んでいるコーヒー豆自家焙煎店の屋号です。 地方中核都市で和歌山県の県庁所在地、人口34万人の和歌山市に小さな店舗を構えて自家焙煎…