エカワ珈琲店の出来事and手帳

年老いた珈琲豆焙煎屋の日常と仕事の出来事、それと備忘録・雑記帳。

健康上の問題と経営戦略、2024年3月、エカワ珈琲店は自家焙煎コーヒー豆販売価格を値上げします

今年(2024年)の1月と2月、どちらの月も、1か月当たりの自家焙煎コーヒー豆販売量は60kgをちょっとだけ超える数値でした。

もちろん、雑賀屋町の店舗と通信販売(アマゾンと自前の通販サイト)を合計した数値です。

今日(2024年3月20日)現在、通信販売(アマゾンと自前の通販サイト)は壊滅状態になっているので、ほとんどが雑賀屋町の店舗での販売量です。

 

1月と2月、2か月連続で小生の連れ合いに予期せぬ健康上の問題が発生しての数値ですから、上出来の数値だと思っています。

臨時休業を繰り返していて、2か月連続で、営業できた日数が1か月のうちで半分くらいで、それに加えて、臨時の営業時間短縮を繰り返しての数値ですから。

 

エカワ家の場合、毎月30数万円くらいをコンスタントに出費しています。

収入は、自家焙煎コーヒー豆からの収益と小生(年老いた珈琲豆焙煎屋)の年金、それと毎月1万円から3万円くらいの雑収入があります。

www.ekawacoffee.xyz

 

今年(2024年)の1月と2月は、小生の連れ合いに予期せぬ健康上の問題が発生して、臨時の医療費出費があったので、6桁の赤字が出ました。

主たる収益源の自家焙煎コーヒー豆販売量が60kg程度ですから、その予期せぬ出費が発生していなくても数万円以上の赤字が発生します。

 

自家焙煎コーヒー豆販売量を増やせれば、赤字が出なくなります。

でも、小生は古希3の高齢者で、連れ合い(妻)は持病を持っていて病弱です。

いつ何時、予期せぬ出来事が発生するかも分かりません。

自家焙煎コーヒー豆販売量を増やすにしても、20kg増の80kgくらいを目途として、その販売量で赤字を出さない方法を模索することにしました。

 

ブログの広告収入や電子書籍・有料記事の販売収入などの雑収入を増やす、という方法は、思うように事が運ぶとは思えません。

年金収入は決まっていて、増えることはありません。

自家焙煎コーヒー豆の販売価格を値上げするのが、一番確実な方法だと思います。

 

「自家焙煎コーヒー豆」という商品で、一番コストがかかっているのは『コーヒー豆の焙煎』で、次いで、スペシャルティーコーヒー生豆(原料)の仕入れです。

手間暇を費やして丁寧に焙煎しているから、そして、焙煎日から大体1週間以内に提供しているから、「自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)」と呼べるわけです。

コーヒー豆の焙煎中は、焙煎機の前に貼り付いてデータを確認しながら焙煎作業を進行させています。

焙煎日から1週間以上経過した自家焙煎コーヒー豆は、店舗で割引販売するか匂い袋などの販促品に衣替えしています。

 

値上げと言っても、その一番コストのかかっている部分だけを値上げすれば、それで事足りると思っています。

そのための方法として、色々な方法があると思います。

エカワ珈琲店は、自家焙煎コーヒー豆100g当たりの平均販売単価を上昇させるという方法を採用しようと考えました。

 

そんなわけで、自家焙煎コーヒー豆銘柄全ての一律値上げという手法は採用しません。

低価格帯の商品単価を100g当たり50円くらい値上げして、それに加えて、業務向け割引販売を取りやめて、定価でのみ自家焙煎コーヒー豆を販売することにします。

これを、2024年3月半ば過ぎから実施しています。

 

小生夫婦の年齢・健康状態を考えれば、自家焙煎コーヒー豆の販売量を増やして販売価格を出来るだけ安く設定するという商売は、もう無理だと思っています。

というよりも、そのような商売は、エカワ珈琲店だけでは無くて、個人経営のコーヒー豆自家焙煎店には不向きな営業戦略だと思っています。

 

世界的にコーヒー豆自家焙煎店がブームになっていて、日本も例外ではありません。

マスマーケットで活躍しているコーヒー会社と比べると、スペシャルティーコーヒーを専門に取り扱うコーヒー豆自家焙煎店は、あまり儲けられ無い(コストのかかる)商売をしています。

仕入れ価格の高いスペシャルティーコーヒーを原料に使って、煎りたて新鮮な自家焙煎コーヒー豆を少量生産して、消費者に直接少量販売しているわけですから、儲からないのが当たり前だと思っています。

 

大量生産・大量流通という資本主義の原則に反した商売をしているわけですから、儲けられ無いのは当然だと思っています。

しかし、儲けられ無いけれども食べて行くのに不自由しないくらいは稼げるのが、コーヒー豆自家焙煎店商売です。

www.ekawacoffee.work

 

品質の良いスペシャルティーコーヒー生豆を原料に使って、手作業で丁寧に少量焙煎していて、焙煎日を表示している鮮度の良い自家焙煎コーヒー豆を提供するのがコーヒー豆自家焙煎店の仕事です。

その仕事を続けて行きたいので、毎月80kgくらいの自家焙煎コーヒー豆販売量でも、年金収入をプラスして毎月30数万円の出費に耐えられる体制を作るつもりです。

今回の値上げは、そのための値上げです。

 

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