古希3ブログ

エカワ珈琲店とその周辺の出来事、エカワ珈琲店オーナーの思い付き、などなどの記事をエントリーしています。

地図に無い商売の旅、商売地図や商売の旅行ガイドに頼らず羅針盤を持って旅に出る

小生(年老いた珈琲豆焙煎屋)、39歳の時に公務員を脱サラ、それから33年以上の年月、零細生業規模のコーヒー豆自家焙煎店商売を続けて来ました。

昭和の頃の零細生業商売も、令和の現在の零細生業商売も、どちらも経験しています。

その経験から、前者と後者とでは、零細生業商売の有り様が全く異なっているのを認識する事ができます。

 

小生(年老いた珈琲豆焙煎屋)は、人口30数万人の地方中核都市・和歌山市で、『エカワ珈琲店』という屋号のコーヒー豆自家焙煎店を30数年営んで来ています。

30数年前の昔も、30数年後の今も、家族二人だけで営業している零細生業パパママ店のコーヒー豆自家焙煎店です。

エカワ珈琲店は、インフレの時代に投資して、デフレの時代に投資を回収するという、典型的な不運に遭遇した零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店です。

www.ekawacoffee.xyz

 

「失われた30年」は、零細生業商売苦難の時代だったと思っています。

「失われた30年」の間で、商売の地形図が全く変わってしまいました。

商売地図を模写するだけの昔ながらの零細生業商売は、20世紀だから通用した商売だと思っています。

「失われた30年」、商売の地形図の変化スピードが速くて、10年くらいの単位で商売の地形図が大きく変化しています。

昔ながらの商売地図を模写するだけの零細生業商売は、完全に壊滅状態に陥ってしまいました。

 

令和の今、零細生業の自営業者(商売人)の「出来上がっている商売地図」に記載されているのは、資金繰りに困窮、自転車操業、売上減少、客数減少、赤字、廃業、破産の地形図だけです。

「出来上がっている商売地図」を模写して、新しく零細商売を開始したとしても、その地形図に記載されているような出来事に出会うだけだと思っています。

 

「失われた30年」に突入する前の日本は、すでに出来上がっている商売地図を模写するだけの商売が、最も簡単で安上りで安全な商売だったわけです。

「失われた30年」の間に、商売の有り様が全く変わってしまったと思っています。

 

「商売の旅行ガイド」に依存する商売の旅行で、ある程度の成功を達成できたのは、零細生業商売の場合、もう過去の出来事になっていると感じています。

商売地図や商売の旅行ガイドを参考にする商売の旅行は、零細生業パパママ店の商売には向いていないと思っています。

 

商売地図や商売の旅行ガイドを参考とする商売で、零細生業パパママ店規模の個人事業主が、規模の大きな事業者に太刀打ちできるはずがありません。

零細生業パパ・ママ店が、規模の大きな事業者と同じ土俵で商売を営めば、貧乏暇なしの状態が待っているだけだと思っています。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)は、地図やガイドに依存した旅行ではなくて、磁気コンパス(羅針盤)を持って旅をする商売でなければ、零細生業パパママ店は生き残って行けないと思っています。

ルートから大きく離れないように羅針盤(磁気コンパス)のお世話になりながら、我が道を歩む商売の旅を模索するべきだと、これまでの30数年の経験から、そのように考えています。

 

2000年代後半、エカワ珈琲店を「破産」・「廃業」の危機から救ってくれたの商売地図では無くて、「スペシャルティーコーヒー」という地図に無い商売の旅だったと思っています。

www.ekawacoffee.work