高齢者向けビジネス

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3人に1人は65歳以上という社会が、現在の日本社会です。日本の社会は高齢化社会に突入しているわけですが、日本の商売はというと、25年くらい前から、それほど変化していません。

 

例えば、87歳の一人暮らしの女性、25年前なら元気ハツラツで、徒歩や自転車や公共交通機関を駆使して、あっちらこちらに出かけていたわけです。

毎日のようにスーパーや地域市場で買い物をしていて、ご主人が自動車を運転して遠出もできたわけです。

 

現在はというと、一人暮らしになってしまって、足腰も弱って来ているので、近くのスーパーでの買い物も間々なりません。

大規模な入浴施設にも、交通手段が無いので出かけることができません。年金の受け取りは郵便局ですが、近所の郵便局に出向くのも簡単ではありません。
 
年金は私立学校共済の遺族年金で、それなりの貯えもあるので生活に困ることは無いのですが、足腰が弱ってきていて自由自在に動けないので、日常生活には不便を感じているわけです。

 

そのような風景は、地方の町なら至る所に存在しています。だけど、日常生活に不便を感じている高齢者をターゲットにしている商売はというと、介護保険の使える介護ビジネスだけなのかもしれません。

高齢者を狙い撃ちした詐欺的商法も多数存在しているみたいですが、商売では無くて反社会的行為ですから論外です。

 

そこで考えるわけです。

食料品店が手製のチラシを作成して、食品スーパーが簡単な商品カタログを作成して、定期的に高齢者宅に配布して、生協の宅配的な、あるいはネットスーパー的な商売に挑戦してみたらどうだろうかと。

 

街の飲食店が簡単な高齢者用メニューチラシを作成して、これも定期的に高齢者宅に配布して、出前ビジネスに挑戦してみたらどうだろうかと。

観光旅館が高齢者向けに、送り迎え付きで昼食とお風呂をセットにしたお手ごろ価格の商品を作ったらどうだろうかと。

 

高齢者の不便の解消をターゲットとする商売ですが、あきらかに不足しています。ですから、高齢者の不便を解消するビジネスですが、ぼろ儲けはできないかもしれませんが確実に儲けられる商売だと考えている今日この頃です。