古希3ブログ

『江川家の仕事場-年老いた珈琲豆焙煎屋のホームページ』のサブホームページのつもりです。

消費者の選択肢が豊富になる中でのマーケティングの変化

コーヒー業界、特にスペシャルティーコーヒーの分野で、「焙煎競技会」や「バリスタ競技会」、「コーヒー生豆の品質競技会」などなど、様々なイベントが開催されていて、その競技会で優勝した人たちや評価の高かったコーヒー生豆がマスメディアで注目を浴びています。

競技会で優勝・入賞すれば、あるいは高い評価を受ければ、マスメディアに登場できて、あるいはマスメディアで紹介されるので、不特定多数の人たちに注目されるようになって、行列の出来るコーヒー商売が出来るようになります。

 

このような「〇〇競技会」を活用するマーケティング手法は、商品棚不足という状態を意識的に演出するマスマーケティングの手法だと思います。

日本全国には、数千店のコーヒー豆自家焙煎店が営業していると考えられています。

しかし、例えば、「コーヒー豆焙煎競技会」に参加して優勝・入賞できるのは、ごく限られたコーヒー豆自家焙煎店の人たちだけです。

誰もが、「コーヒー豆焙煎競技会」に参加して優勝・入賞できるわけでは無いと思います。

参加者が数人だけで、参加者全員が入賞できる競技会があるとするなら、誰でも受賞することが出来るわけですが、そのような競技会は存在しているとは思えません。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋とその連れ合いが二人だけで切り回している零細生業商売のコーヒー豆自家焙煎店は、大体36年間、コーヒー豆自家焙煎店商売を続けて来ています。

36年間のうちの33年間は、年老いた珈琲豆焙煎屋が主になってコーヒー豆自家焙煎店商売をして来ています。

その間に、街中の小さなコーヒー豆自家焙煎店から、ある程度の規模の珈琲会社に成長しているコーヒー豆自家焙煎店は、ほんの数えるほどです。

もちろん、年老いた珈琲豆焙煎屋のコーヒー豆自家焙煎店は、その中に入っていません。今も昔も、零細生業規模のコーヒー豆自家焙煎店のままです。

 

これまでのコーヒー豆自家焙煎店商売ですが、マスコミを上手に活用しない限り事業規模を成長させるのは難しかったのだと思っています。

コーヒー豆焙煎事業を成長させようと考えるなら、マスコミを上手に活用するのは必須事項だと思っています。

ただし、マスコミを上手に活用するというのは、事業を成長させる一つのきっかけに過ぎないわけですが。

 

しかし、小さなコーヒー豆自家焙煎店商売を続けて行けて、その商売で食べて行けるだけ稼げればと考えているなら、別に商品棚の不足状態を演出するマーケティング手法を使う必要が無いと思っています。

というよりも、小さな個人経営のコーヒー豆自家焙煎店が「バーゲンセール」・「〇〇セール」のような、商品棚の不足状態を演出するマーケティング手法を使っても、商売にプラスの効果をもたらすとは考えられません。

 

インターネットが普及発達している今(2024年)の状況を考えれば、商品棚の不足状態を演出するというマーケティング手法が、それほど役に立たなくなってきているように感じられます。

インターネットの世界では、商品棚は無限大に存在していて、その無限大に存在している商品棚に無限大の商品を供給することができます。

限られた商品棚スペースを占拠して、選別された商品だけをその商品棚で販売して、その選別された限られた商品の中から、消費者がどれかの商品を選択するという消費パターンが、インターネットの普及と発達によって無力化しつつあるのだと思っています。

 

インターネットの普及と発達によって、それぞれの消費者が、無限大に供給されている商品の中から、それぞれの好みの商品を探し出すという消費パターンの時代が到来しつつあるのだと、30年以上のコーヒー豆自家焙煎店商売経験を持つ年老いた珈琲豆焙煎屋は考えるようになって来ています。

 

1990年代、コーヒー豆自家焙煎店の存在をアピールする手段は、地域のニュースペーパーに広告を出稿するか、折込ラシ・ポスティングチラシ・ダイレクトメールくらいだったと思っています。

それらの広告手段を有効活用する方法として一番効果を発揮したのが、バーゲン情報の提供でした。

幸運なコーヒー豆自家焙煎店は、テレビ・ラジオ・雑誌・新聞に登場できましたが、大半の小さなコーヒー豆自家焙煎店の宣伝広告手段は、上のような方法しか選択肢が無かったわけです。

存在をアピールする方法として、本の出版という方法もありましたが、そのような方法を使えるコーヒー豆自家焙煎店は、ごく僅かだったと思っています。

 

2000年代に入ると、コーヒー豆自家焙煎店の存在をアピールする手段として、誰もが見解・意見を発表できるインターネットが登場して来ました。

だけど、小さなコーヒー豆自家焙煎店の存在をアピールするツールとしては、もう一つ物足りないものがありました。

スマートフォンが登場して来てからは、インターネット環境の存在が当たり前の時代になっていて、広告でも、インターネット広告がものすごい威力を発揮するようになって来ています。

 

現在(2016年)のインターネット広告の主流は、人気サイトのフロントページ広告ではありません。

書籍を販売するために、巨大書店チェーンで一番目立つ商品棚を確保する必要もありません。

インターネットの普及と発達によって、消費者の選択肢はものすごく豊富になって来ていると思っています。

そのことは、選択するのが好きな消費者にとっては良いことだと思っています。

 

ある特定の業界だけに限らず、全ての経済領域において、消費者の消費パターンが変化しつつあるのだと思います。

消費者のマインドが、急速に変化しつつあるのかもしれません。

だとしたら、供給側のマインドも変化する必要があると思っています。

 

一昔前、二昔前に通用したマーケティングは、もう通用しなくなって来ていると思っています。

新しい消費者、新しい消費パターンに適合するマーケティングを模索する必要があるのだと思います。

 

2000年代前半、コーヒー豆自家焙煎店商売関係の情報を求めて、食品関係の業界新聞を定期購入していたことがあります。

その業界新聞に、ロースター(コーヒー豆焙煎業務卸会社)の社長さんや経営コンサルタントさんのインタビュー記事が掲載されていました。

コーヒー豆自家焙煎店に対する評価は、あまり芳しい評価では無かったのを覚えています。

 

「自家焙煎コーヒー店は、資本力が無い」、「コーヒーにこだわるよりも、売る技術が大事」というような内容だったと思います。

それから20年以上が経過して、2024年のコーヒー豆自家焙煎店ビジネスは大きく変化しています。

「資本力が無い」、「自店独自のこだわりのコーヒー豆を売る」、それがコーヒー豆自家焙煎店商売の特徴になっています。

 

コーヒー豆自家焙煎店商売」に関する電子書籍を、キンドルでセルフ出版しています。

www.ekawacoffee.xyz