古希3ブログ

エカワ珈琲店とその周辺の出来事、エカワ珈琲店オーナーの思い付き、などなどの記事をエントリーしています。

隠居仕事のエカワ珈琲店は自家焙煎コーヒー豆のクリエーター、自家焙煎コーヒー豆のプロバイダーは卒業しました

只今のところ、エカワ珈琲店の焙煎人(ばいせんびと)は、年老いた珈琲豆焙煎屋です。

2023年の初め頃までは夫婦二人が交代でコーヒー豆を焙煎していたのですが、連れ合いの健康状態が芳しく無くなってからは、夫の年老いた珈琲豆焙煎屋が一人でコーヒー豆を焙煎しています。

 

エカワ珈琲店は、高齢の夫婦二人だけで切り回しているコーヒー豆自家焙煎店です。

2023年の年末までは、零細生業ですが、自家焙煎コーヒー豆の供給事業者(プロバイダー)の心構えを持って営業を続けていました。

2024年に入ってからは、それにピリオドを打って、自家焙煎コーヒー豆のクリエーター(職人、作り手、仕事人)という意気込みで仕事をしています。

 

古希3の夫と60代半ばで健康状態に不安のある妻の二人だけで営業しているコーヒー豆自家焙煎店ですから、自家焙煎コーヒー豆の業務卸など特定のクライアント(お得意さん)相手の取引は、物理的に無理だと思っています。

一般のコーヒー消費者であっても、クライアント感覚で彼是(あれこれ)と要求して来るコーヒー消費者や、彼是(あれこれ)とクレームをつけて来るコーヒー消費者は拒否したいと思っています。

 

エカワ珈琲店は、自分たちの好みで選定したコーヒー生豆を原料に使って、手作業で丁寧に焙煎した自分たち好みの自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)を製造販売しています。

その手作りの自家焙煎コーヒー豆を購入するかしないかを、コーヒー愛好家の消費者の方たちに判断してもらって、その価値を認めてくれるコーヒー消費者だけに購入してもらいたいと思ってコーヒー豆自家焙煎店の仕事をしています。

 

年齢的にも、体力的にも、精神的にも、自家焙煎コーヒー豆のプロバイダー(供給事業者)として、クライアントの顔色を伺いながら商売を続けて行くのは無理だと思っていて、そのつもりもありません。

事業規模の拡大は考えていなくて、自家焙煎コーヒー豆の生産量も少ないわけですから、自家焙煎コーヒー豆のプロバイダー(供給事業者)になるのは無理というもので、その必要も無いと思っています。

 

エカワ珈琲店が、零細生業規模の自家焙煎コーヒー豆供給事業者にピリオド売って、好きな仕事をして小遣い稼ぎをしているコーヒー豆自家焙煎店に変身しようと考えた理由は、ここにあります。

そんなこんなで、今(2024年)のエカワ珈琲店は、自家焙煎コーヒー豆のプロバイダー(供給者)から、自家焙煎コーヒー豆のクリエーター(職人、作り手)に変身しています。

 

もし、エカワ珈琲店が、特定のクライアントに依存して、特定のクライアントとの取引を優先する商売をしていれば、クライアントの希望する商品をクライアントの希望する価格で製造販売しなければ、そのクライアントとの取引は終了してしまいます。

特定のクライアントに依存する営業は、高齢の夫婦が二人だけで細々と営んでいるコーヒー豆自家焙煎店には似合いません。

 

一般のコーヒー愛好家(消費者)は、自分専用にカスタム化された自家焙煎コーヒー豆をなかなか手に入れることが出来ないと思います。

エカワ珈琲店は、品質レベルの高いコーヒー生豆を原料に使って、手作業で丁寧に焙煎した鮮度の良い自家焙煎コーヒー豆を製造小売販売しています。

ようするに、正真正銘のスペシャルティ自家焙煎コーヒー豆を製造して小売販売しているわけです。

 

3回(3バッチ)焙煎するのに2時間半くらい、コーヒー豆焙煎機とにらめっこしながら、手作業で丁寧にコーヒー豆を焙煎して、合計で大体9kgくらいの自家焙煎コーヒー豆が出来上がります。

古希3の老人ですから、毎日・毎日、それくらいの量のコーヒー豆を焙煎するのは無理というもので、1週間に3日くらい、頑張って4日くらいが限度です。

商品として販売できる自家焙煎コーヒー豆の量は、僅かなものです。

 

エカワ珈琲店は、手作り工芸品タイプで少量生産の自家焙煎コーヒー豆を小売専門で販売しているので、その価値を認めてくれるコーヒー愛好家(消費者)の人たちにだけ購入してもらいたいと思っています。

販売可能な自家焙煎コーヒー豆の量が少ないわけですから、価値を認めてくれないコーヒー消費者に、できれば購入してほしく無いと思っています。

 

コーヒー消費者(愛好家)専用にカスタム化した自家焙煎コーヒー豆で無くても、一部のコーヒー消費者(愛好家)には、カスタム化した自家焙煎コーヒー豆を手に入れるのと同じレベルか、それ以上の満足を感じてもらいたいと思って、老骨に鞭打ってコーヒー豆を自家焙煎しているわけですから。

 

事業規模の拡大、売上・収益の増加を考えているなら、プロパイダー(供給事業者)としての「商売」は欠かせません。

このような商品・サービスが欲しいという、消費者・クライアントの要望に対応しなければ、「事業規模の拡大」や「売上・収益の増加」は難しいと思います。

 

2024年、エカワ珈琲店は、プロパイダー(供給事業者)のコーヒー豆自家焙煎店から、クリエーター(職人、作り手、仕事人)のコーヒー豆自家焙煎店に完全に変身する事にしました。

「どうしてくれ、このようにしてくれ」と勝手気ままな要望をするクライアント(お得意さん)相手の商売では無くて、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆を購入してみたいと考えているコーヒー愛好家(消費者)の人たちだけに、その価値を認めてもらえる「仕事」をして行きたいと考えている今日この頃です。