小生(年老いた珈琲豆焙煎屋)は、今月(2023年10月)72歳になります。
街の片隅で、小さな個人経営の書店兼出版社を経営する事、それが20歳代・30歳代の頃の夢でした。
公務員という安定した仕事に就くまでの20代前半は、ただ何となく本屋さんの仕事が面白そうだからという理由で、小さな書店経営を夢見ていました。
公務員に採用されて働き始めてからは、脱サラして気楽な生活を楽しみたいという理由で書店経営を夢見ていました。
40歳を目前にして脱サラの夢は達成出来たのですが、小さな書店兼出版社を経営するという夢を達成したわけではありません。
公務員を脱サラして、小生の母親が営んでいた小さな小さなコーヒー豆自家焙煎店の仕事を引き継いだという事だけの話です。
何年間か(5年間くらいの間)、コーヒー豆自家焙煎店の仕事に専念していて、小さな書店兼出版社を経営してみたいという夢を忘れていました。
脱サラして数年が経過して、コーヒー豆自家焙煎店の仕事に慣れて来た頃、40歳代の半ばくらいからですが、小さな書店兼出版社を経営してみたいという夢が復活して来ました。
その頃(1990年代後半)の我がコーヒー豆自家焙煎店商売ですが、自家焙煎コーヒー豆の配達販売が、売上の大半を占めていました。
零細生業パパママ商売ですから、店番は妻が担当していて、配達は夫である小生(年老いた珈琲豆焙煎屋)が担当していました。
配達先の大半は、学校や役所などの事業所です。
自家焙煎コーヒー豆の注文をもらって配達に行くと、頻繁に街の小さな本屋さんの配達と出会います。
街の小さな本屋さんの配達風景を観察していると、街の小さな本屋さんの経営を支えているのは、学校や役所を含む事業所への本・雑誌の配達だと合点することができます。
街の小さな本屋さんの収益構造は、自分たちのコーヒー豆自家焙煎店商売と、ほとんど同じような構造になっているのが理解できました。
本屋さんを兼業すれば、自家焙煎コーヒー豆と本・雑誌を一緒に配達できるので一石二鳥だという考えが、小生の頭の中に芽生えて来ました。
コーヒー豆自家焙煎店の一角を使って、配達主体の小さな本屋さんを営んでみたいと考えて、書店経営について調べた事があります。
相当に難しい仕事で重労働、開業に1000万円以上の資金が必要という事で、その時は、コーヒー豆自家焙煎店にプラスして小さな本屋さんを兼営する事をあきらめました。
1990年代後半頃、コーヒー豆自家焙煎店商売はまあまあ順調に推移していたのですが、多額の借金が残っていて貯金は皆無だったので、資金的な余裕が無かったわけです。
小生、相当にしつこい性格です。
2000年代になると、小生夫婦の生活を支えてくれているコーヒー豆自家焙煎店商売が廃業寸前になるまで追い詰められて、本屋さんを兼業するような余裕は無くなっていました。
それでも、50歳代の半ば過ぎあたりまでは、何とかして本屋さんを兼業してみたいと考えていました。
その夢を完全に打ち砕いてくれたのが、アマゾンの登場です。
2000年代、本の購入にアマゾンを利用する人が、毎年・毎年増えて行きます。
本は書店で選んで購入するものだとしていた小生も、2000年代の後半には、購入する本のほとんどをアマゾンで購入するようになっていました。
本を通信販売で購入する時代がやって来ると、配達で稼ぐ小さな本屋さん商売は成り立ちません。
ということで、兼業で小さな本屋さんを営むという夢を、完全にあきらめました。50歳代半ばの事です。
その頃から、小生が管理運営しているブログサイトに、アマゾン・アソシエイトを貼り付けています。(本屋さんの真似事をしているつもりです)
新刊本を取り扱う書店の経営は無理でも、アマゾンを活用すれば、コーヒー豆自家焙煎店商売の片手間で『古本屋』商売が可能かもしれないと考えたことがあります。
小生、「小さな個人経営の書店兼出版社の経営」という夢を持っていたのですが、読書量は人並みか、それ以下ですから、それほど本好きでは無かったわけです。
アマゾンを使えば、古本屋商売ができると考えただけで、古本屋商売に手を出す事無く今(2023年秋)に至っています。
キンドルでセルフ出版する電子書籍の原稿をワードで作成できると知って、2023年春から、電子書籍専門のひとり出版社を始めています。
2023年10月1日現在、7冊の電子書籍を出版しています。大体、1か月に1冊くらいのペースで電子書籍を出版しています。
売上は、4月は1000数百円、5月と6月は1か月300円くらい、7月・8月・9月は毎月3000円くらいという塩梅です。
今年(2023年)中に、毎月の売上1万円達成を目指しているのですが、お金を使う宣伝をしていないわけですから、それは難しいだろうと思っています。
小生としては、ロングテールビジネス路線を目指すしかないと思っています。
宣伝手段は、小生の運営管理しているブログサイトの活用だけですから、この6か月間の数字はなかなかのものだと自負しています。
小生(年老いた珈琲豆焙煎屋)がキンドルでセルフ出版している電子書籍の最新刊は、『コーヒー豆自家焙煎談義【第2集】』です。
2023年9月、年老いた珈琲豆焙煎屋の電子書籍で一番売れたのは、『コーヒー豆自家焙煎店マスターの独り言』でした。
9冊が売れて、キンドルアンリミテッドで読まれたページ数は約900ページでした。
ボリュームが50数ページの電子書籍ですから、キンドルアンリミテッドで16の人が読んでくれたことになります。
ですから、実売は25冊だと、一人で密かにガッテンしています。