エカワ珈琲店の出来事and手帳

年老いた珈琲豆焙煎屋の日常と仕事の出来事、それと備忘録・雑記帳。

隠居商売、隠居商いに復帰します

今年(2024年)の1月、コーヒー豆自家焙煎店の生業商売からは隠居(リタイア)して、「隠居の小遣い稼ぎ(アルバイト的な稼ぎ方)」でコーヒー豆自家焙煎店の仕事を続けて行こうと考えていました。

それから半年が経過して、考え方が変わっています。

「小遣い稼ぎ、アルバイト的な稼ぎ方」では無くて、もう一度、コーヒー豆自家焙煎店を生業商売として続けて行きたいと考えるようになっています。

www.ekawacoffee.xyz

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何故、半年で考え方が変わってしまったのかと言うと、エカワ珈琲店の店主は「コーヒーの仕事」が大好きですが、それと同じくらい生業商売が大好きだったと気が付いたからです。

コーヒー豆を自家焙煎して、その自家焙煎したコーヒー豆をテイスティングして、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆を、何時も購入してくれているコーヒー消費者に販売するアルバイト仕事では、どうしても満足感を味わう事ができません。

 

満足感を味わうには、素晴らしい自家焙煎コーヒー豆を作り上げて、できるだけ多くのコーヒー消費者に提供して喜んでもらうという「商い、商売」が必要のようです。

そこで、隠居の小遣い稼ぎ(アルバイト)を『隠居商売、隠居商い』にレベルアップさせることにしました。

 

 

一昨年(2022年)12月までのエカワ珈琲店は、古希(70歳)を過ぎた夫と還暦を過ぎた8歳年下の連れ合い(妻)の二人だけで営んでいる、零細生業規模のコーヒー豆自家焙煎店でした。

去年(2023年)、夫は年齢相応の元気具合でしたが、連れ合い(妻)の体調は芳しく無くて、臨時休業・定休日や営業時間の変更を繰り返して、自家焙煎コーヒー豆の焙煎に支障が出るようになって品切れを繰り返していました。

 

「夫婦二人、まあまあ元気に働く事が出来て成り立っているのが零細生業商売で、夫婦どちらかが働け無くなってしまったなら、その零細生業商売が成り立たなくなる」というのが、零細生業商売の鉄則だと思っていました。

だから、零細生業商売に終止符を打って、隠居仕事の小遣い稼ぎ(アルバイト)でコーヒー豆自家焙煎店の仕事を続けて行こうと考えていました。

 

でも、隠居仕事で自家焙煎コーヒー豆を製造販売して、年金の足らずを補う小遣い稼ぎ(アルバイト)の仕事だけでは、どうしても満足感を味わうことができません。

コーヒー豆自家焙煎店の仕事を開始してから30数年、コーヒーに関する知識・経験・技術を積み重ねて来ています。

 

それと同じ期間、零細生業商売に関する知識・経験・技術も積み重ねて来ています。

エカワ珈琲店の店主(夫)は、「コーヒーオタク」でコーヒー大好き人間ですが、零細生業商売も大好きな人間です。

その大好きな零細生業商売にピリオド打つことなど、無理な出来事だったと気が付きました。

 

ということで、コーヒー豆自家焙煎店の仕事を、隠居の小遣い稼ぎ(アルバイト)として続けて行くのでは無くて、零細生業商売に関する知識・経験・技術も生かして『商売、商い』として、「よぼよぼ」になるまで続けて行くことにしました。

もう二度と、隠居の小遣い稼ぎ(アルバイト)などと考えるのは止めようと思っています。

 

今(2024年7月)のエカワ珈琲店は、ほんの少しだけ連れ合い(妻)に手伝ってもらう事もありますが、ほぼ店主(夫)が一人だけでコーヒー豆自家焙煎店の仕事を切り回しています。

古希3の老人でも、自分の健康状態に合わせて自由自在に商売を展開できるのが、零細生業商売だと思っています。

 

これまでの30数年間に培ってきた、コーヒーと零細生業商売に関する知識・経験・技術があれば、隠居の小遣い稼ぎ(アルバイト)では無くて、ある程度「よぼよぼ」になったとしても、食べて行くだけなら稼ぎ続けられると思っています。

隠居仕事の零細生業商売であっても商売は商売ですから、「魔法の財布」に依存しないで済むだけは稼ぎ続けたいと思っています。

エカワ珈琲店の店主には、「リタイア、引退」という言葉はありません。