エカワ珈琲店の出来事and手帳

年老いた珈琲豆焙煎屋の日常と仕事の出来事、それと備忘録・雑記帳。

零細生業ジジババ商売の設計書、零細生業パパママ商売と零細生業ジジババ商売の相違点

65歳から69歳では二人に一人が、70歳から74歳では3人に一人が、75歳以上では10人に一人が何らかの仕事に就いてお金を稼ぎ続けているそうです。

「年金だけでは食べて行けない」、「仕事が好きだ」、「生涯現役で働きたい」、「仕事に就いていないと張り合いが無い」、「高齢者でも働ける場所がある」などなど、高齢者が働き続ける理由は様々だと思います。

「働いている高齢者が、どのような仕事に就いているのか」というと、年齢が高くなればなるほど自営業者(農業・漁業を含む)の割合が増えて行って、70代の平均では二人に一人が自営業者で、80歳を超えて働いて収入を得ている人の10人のうち9人は自営業者となっているようです。

 

【PR】年老いた珈琲豆焙煎屋は、古希を超えてから新しい仕事(商売)に挑戦しています。それが、電子書籍出版の仕事です。

趣味として取り組んでいるのでは無くて、本人としては、真剣に電子書籍出版の仕事(商売)に取り組んでいるつもりです。

 

 

【目次】

 

公的年金だけでは食べて行けない

年老いた珈琲豆焙煎屋は、今年(2023年)の秋には72歳となる高齢者ですから、もちろん公的年金は受給しています。

しかし、主たる年金が国民年金という自営業者(商売人)ですから、公的年金の収入だけで食べて行くのは、まず無理です。

年老いた珈琲豆焙煎屋は、人口30数万人の地方都市で、連れ合いと夫婦二人だけで零細生業規模のコーヒー豆自家焙煎店を営んでいます。

39歳の時に脱サラして、母親が営んでいたコーヒー豆自家焙煎店商売を引き継いで、その直後に母親が旅立ってしまったので、自学自習でコーヒー豆自家焙煎店商売を続けて来ました。

脱サラ当時はバツイチで独り身でしたから、たった一人で綱渡り的な商売を続けていました。

母親と違って、コーヒー商売についてはずぶの素人でしたが、どのように資金繰りに苦しんでいても、商売を清算して、もう一度サラリーマン生活に戻るという選択肢を考えた事もありません。

組織の中で働くのが嫌で脱サラしたわけですから、当然の事なのですが。

 

コーヒー豆自家焙煎店商売

脱サラしてから33年の年月が経過して、27年前に再婚して、その連れ合いと二人だけで小さなコーヒー豆自家焙煎店商売を続けて来ました。

2000年代後半頃までのコーヒー豆自家焙煎店商売は、喫茶店・レストランに焙煎コーヒー豆を業務卸しているロースターの個人事業版で、業務用焙煎コーヒー豆市場は飽和状態になっていたので、「食べて行ければ上々」というタイプの商売でした。

それが、2010年前後の頃から、家族経営の零細生業商売にものすごくマッチしている商売に変わって来たと感じています。

事業規模の拡大は難しい商売だと思いますが、家族経営の零細生業商売でなら、それほど苦労せずに食べて行ける商売になって来ていると、コーヒー豆自家焙煎店商売経験33年の年老いた珈琲豆焙煎屋は感じているわけです。

 

スペシャルティーコーヒーの静かなブーム

2000年代の後半にアメリカ合衆国で発生した、サードウェーブコーヒー(コーヒー第3の波)というスペシャルティーコーヒーブーム(高品質で高級なコーヒーのブーム)の影響からか、日本でもスペシャルティーコーヒーの静かなブームが起こっています。

年老いた珈琲豆焙煎屋が脱サラした頃、あるいはコーヒーについて自学自習しながら無我夢中でコーヒー豆自家焙煎店商売を続けていた2000年代前半頃のコーヒー消費環境と比べると、今(2023年)のコーヒー消費環境は大変恵まれていると思います。

今(2023年)の日本で起こっている、あるいは和歌山市でも起こりかけているスペシャルティーコーヒーの静かなブームですが、少なくともこれから数年間は拡大傾向を維持して行くと推測できます。

年老いた珈琲豆焙煎屋は、30年以上に及ぶコーヒー豆の自家焙煎経験とコーヒー豆自家焙煎店商売経験という貴重な資源を蓄積して来ています。

これらの資源を有効活用すれば、自家焙煎コーヒー豆の販売量も売上も2倍から3倍に増やすのは簡単だと思っています。

 

零細生業ジジババ商売の適正規模

去年(2022年)の11月と12月、今年(2023年)の1月、売上をこれまでの2倍にしようと頑張って商売に精を出して売上2倍を達成したのですが、今年(2023年)の2月に連れ合い(年老いた珈琲豆焙煎屋の妻)が倒れてしまって、12日間入院してしまいました。

暇に慣れてしまっていて、忙しく働くことに慣れていなかったのが、連れ合いの体調不良の原因かもしれないと考えています。

この出来事があって、零細生業ジジババ商売には、それにふさわしい商売の適正規模があるという事を思い知らされました。

年老いた珈琲豆焙煎屋が一人だけで商売を切り回すには忙し過ぎる状態になっていたので、それを一人だけでも商売を切り回せる状態にする必要があります。

それに、無理して忙しく働き続ければ、年老いた珈琲豆焙煎屋もダウンしてしまうという事も有り得ます。

夫婦二人ともにダウンしてしまえば、夫婦二人だけで暮らしているわけですから、万事休すです。

そこで日曜日以外に木曜日も定休日として、それ以外に1か月に1日から2日臨時休業することにして、営業時間も午前11時から午後4時までとこれまでよりも1時間短縮して、商品の自家焙煎コーヒー豆の銘柄数も少なくして、宣伝広告のオンライン出稿は取りやめにして、販促活動も注視してというように、コーヒー豆自家焙煎店商売の営業規模を縮小して行きました。

 

零細生業パパママ商売

零細生業パパママ商売は、夫婦二人が元気で働ける事を前提として成り立つ商売だと思います。

夫婦二人が元気で働ければ、それなりに稼ぐことができてそれなりの暮らしをさせてもらえる商売だと思います。

夫婦二人が元気で働けるという前提で設計されているのが零細生業パパママ商売ですから、零細生業と言ってもそれなりの商売規模を持っています。

ですから、夫婦のどちらかが、何らかの理由で働けなくなってしまったら、零細生業パパママ商売は成り立たなくなってしまいます。

 

零細生業ジジババ商売

零細生業ジジババ商売は、ジジとババの二人が元気に働ける事を前提としていては成り立たない商売だと思います。

ジジもババも高齢ですから、予期せぬ出来事が発生する可能性が高くなっています。

それに、お医者さん通い、病院通いは欠かせません。

零細生業パパママ商売の設計書と零細生業ジジババ商売の設計書は、相当に違って来ると思います。

ジジとババが二人で働くという前提では無くて、どちらか一人だけでも商売を続けられるように商売を設計する必要があると、連れ合いの体調不良・入院を経験してから考えるようになっています。

零細生業ジジババ商売の設計は、小さな商売を細々と続けて行く事が前提になって来ると考えています。

 

お客さんとの約束事を少なくする

年老いた珈琲豆焙煎屋は、今年(2023年)の秋で72歳になります。

今は、週休2日で営業時間は1日5時間とお客さんと約束していますが、1年か2年後には、営業時間は1日5時間くらいで、週3日から4日だけ営業するというようにしたいと思っています。

また、自家焙煎コーヒー豆の販売銘柄数を少なくして行って、1年か2年後には、注文販売に重点を置いて「売れ切れご免」の商売に持って行きたいと思っています。

零細生業ジジババ商売を続けて行くには、出来るだけお客さんとの約束事を少なくする必要があると年老いた珈琲豆焙煎屋は考え始めています。

零細生業パパママ商売はお客さんに満足してもらう商売で、零細生業ジジババ商売は自分たちが満足するための商売だと思っています。

 

【参考】零細生業ジジババ商売はお客さんとの約束が守れない、それは零細生業ジジババ商売の宿命だと考えています。

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