古希3ブログ

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大河ドラマ「天と地と」を観て、海音寺潮五郎さんの原作を読んだのは昭和44年、高校3年生の時だった

石坂浩二さんが上杉謙信を演じたNHKの大河ドラマ「天と地と」、毎週観ていたわけではありませんが、3分の2くらいは観ています。

昭和44年の1月~12月の1年間、NHKで放映されていたのですが、観れない週もあったので、それに加えて全体のストーリーも知りたくて、角川文庫版の「天と地と」上下2巻を高校3年生の秋に読破したのを記憶しています。

この年から10数年間、年老いた珈琲豆焙煎屋は、NHK大河ドラマの原作本をその放送されている年に読んでいた記憶があります。

 

⇒キンドル版「天と地と」

 

海音寺潮五郎さん原作の「天と地と」は、戦国が生んだ軍略の天才武将上杉謙信の半生を描いた歴史小説で、週刊朝日に1960年(昭和30年)~1962年(昭和32年)にかけて連載した後、連載終了後に出版した単行本は全く売れなかったそうです。

それが、NHKでドラマ化されて人気に火がついて、100万部を超えるベストセラーを記録しました。

ちなみに、昭和44年の春、「天と地と」がベストセラー街道をひた走っている真っ最中、海音寺潮五郎さんが突然の引退宣言を発しています。

 

これまでに(2018年までに)、海音寺潮五郎さん原作で大河ドラマ化されたNHK作品がもう一作品あります。昭和51年(1976年)の1月~12月にかけて放映された「風と雲と虹と」です。

この作品は、貴族政治全盛の時代(平安時代)に東国独立の反乱を起こした平将門を主人公とする小説『平将門』と、同時期に瀬戸内の海賊を率いて貴族政治打倒の反乱を起こした藤原純友を主人公とする小説『海と風と虹と』を原作としていますが、ドラマのタイトル「風と雲と虹と」という海音寺潮五郎さんの作品は存在していません。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋は、半世紀前から、NHKの大河ドラマを結構見ています。

毎週・毎週、決まった曜日の決まった時間にテレビの前に居るのは無理ですから、ビデオの無い時代は飛び飛びに観ていましたが、ビデオを手にしてからは録画できるので、ストーリーが飛び飛びになることも無くなりました。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋ですが、1969年は高校3年生でした。

1976年は、体裁よく表現すれば「就職浪人中」で、実際は「引き籠り中」の20歳代前半の青年でした。

昼間はほとんど寝ていて、夜起き出して読書などをしていました。

家の裏が小学校だったので、何故か、「およげたいやきくん」の歌を聴きながらフトンの中で横になっていたものです。

 

たまに、昼間起きている時は、母親に小遣いを無心してパチンコ屋通いをしていました。極稀に儲かることもありましたが、大体はスッカラカンになってしまって、家に帰って自分の部屋にすっこんでいたものです。

そんな生活を続けていたのですが、小説を読む事で時間を消費していたので、この頃、相当量の小説を読んでいた記憶が残っています。

海音寺潮五郎さんの小説、「天と地と」、「平将門」、「海と風と虹と」、「西郷と大久保」も、この頃に読んでいました。