年老いた珈琲豆焙煎屋ですが、イルカさんの歌う「なごり雪」が大好きです。1回だけ(それも、30年以上前のこと)ですが、イルカさんのコンサートに出かけて行ったこともあります。(小生の地元のコンサート会場でしたが)
昭和51年(1976年)3月、ある地方の町の繁華街を彷徨ってると、イルカさんの歌う「なごり雪」が頻繁に流れていたものです。当時の小生、好意的に表現すれば就職浪人中、現在的に表現すれば引き籠り中の若者で、時々、街中の繁華街を彷徨ってはパチンコ屋に入り浸ったりしていました。
精神的に相当弱っていたのですが、何故か、イルカさんの歌う「なごり雪」を聞くと、日頃の引き籠り生活の鬱陶しさを忘れることができたものです。
それから約半世紀が経過していますが、2022年の今も、時々、イルカさんが歌う「なごり雪」を、時々ユーチューブを開いて聞いています。
若かりし日の年老いた珈琲豆焙煎屋の引き籠り生活、その半分くらいは、「読書」で時間つぶしをしていました。
当時、司馬遼太郎さんの歴史小説に夢中になっていて、文庫化されている司馬遼太郎作品の物語に入り込んだりして時間を消費していたものです。
ちなみに、昭和51年のベストセラー書籍第1位が司馬遼太郎さんの「翔ぶが如く」で、第2位が芥川賞を受賞して話題になっていた村上龍さんの「限りなく透明に近いブルー」です。
どちらの本も購入したのですが、相当な長編小説の「翔ぶが如く」は読破できましたが、それほどページ数の多くない「限りなく透明に近いブルー」は読破出来なかったのを覚えています。
引き籠り中、あまりテレビとは縁が無かったのですが、何故か、毎週日曜日に放映されるNHKの大河歴史ドラマや、月曜日~土曜日まで毎朝放映される朝の連続テレビ小説は見ていました。
浅茅陽子さん主演で日本初の女性パイロットの物語「雲のじゅうたん」は、毎朝、夢中になって見ていた記憶があります。
引き籠り中の若い男性とNHKのテレビドラマですが、相当に相性が良かったのかもしれません。
この年の11月29日、ヒット曲を連発していたシンガーソングライターの荒井由美さんが、松任谷正隆さんと結婚して松任谷由美さんと呼ばれるようになったのは、何故か記憶に残っています。