昨年(2013年)、外国から日本にやって来た外国人観光客ですが、年間で1000万人の大台を突破したのは2013年のことで、その経済効果は自動車産業に匹敵するとも言われていました。
それから5年、2018年の外国人観光客数は3000万人を突破しています。その経済効果は完全に自動車産業を抜き去っています。
外国人観光客の旅行パターン
外国からやって来る観光客は、日本全体を大都会だと思って日本での観光を楽しんでいるわけではなくて、東京は大都会、京都は歴史の町、そして、大阪や札幌や福岡は地方都市というイメージを持って日本の旅を楽しんでいる可能性が高いと考えています。
世界のどの大都会でも味わえる料理は東京で、歴史を感じる料理は京都で、地方都市の庶民の生活を感じられる料理(カレーライス、お好み焼き、うどん)は大阪などの地方都市でという風に食べ分けるのが、旅なれた外国人旅行客の食事パターンなのかもしれません。
テーマパーク「日本の秘境」の入口
2013年の6月、CNN.Travel(英文)に「素晴らしい日本の秘境、和歌山」という記事が掲載されていました。
外国から日本にやって来る観光客の人たちは、和歌山=日本の秘境というイメージを持っているのかもしれません。
外国人観光客が安全に日本の秘境を体験できるのが和歌山だとすると、和歌山県全体が「日本の秘境」というテーマパークなのかもしれません。そして、その入口が和歌山市だと考えます。
テーマパーク「日本の秘境」を体験する旅
関西新空港に到着した外国人観光客は、30分間バスに揺られて和歌山市にやって来ます。そして、一晩、和歌山市のホテルや旅館に宿泊して、翌日から、テーマパーク「日本の秘境」を体験する旅を楽しむことになります。
エカワ珈琲店の近くにスマイルインやダイワロイネットホテルなど、ビジネスホテルが幾つか営業していて、毎日のように外国人観光客の団体が宿泊しているのを目にします。
毎日のように、夜になると外国人観光客の集団が、 エカワ珈琲店の近くを散策しているのを見かけます。
テイクアウトコーヒーはダメだった
2014年頃のある日曜日の朝、 外国人観光客(欧米人)のご夫婦が、たまたまエカワ珈琲店を見つけてテイクアウトコーヒーを所望されたので、定休日だったのですが、テイクアウトコーヒーを販売しました。
で、「もしかしたら・・・」と考えて、英文メニューを作って店の前に表示したのですが、それ以来、外国人観光客は誰もやって来ることは無くて、テイクアウトコーヒーの販売は1年半くらいで取りやめました。
外国人観光客と自家焙煎コーヒー
先日(2019年8月のある日)、コーヒー豆を焙煎していると(コーヒー豆の焙煎は朝・午前中に済ませています)、その香りにつられてカップルの外国人(欧米人)観光客が来店されてコーヒーを所望されました。
喫茶店許可は取得しているのですが、メニューを作って喫茶店営業をしているわけでは無いので、「焙煎コーヒー豆の小売専門」だと説明して、コーヒーの提供を断ったのですが、後から、サービスでコーヒーを提供すれば良かったと後悔しました。
でも、あきらかに外国人観光客が増加しているのですから、そして、海外では自家焙煎コーヒー豆店(ナノロースター)が一種のブームになっているのですから、何らかの方法で観光客相手にコーヒー(液体のコーヒーです)を提供する方法が無いか考えています。
観光産業の恩恵
エカワ珈琲店が自動車産業の恩恵を受けるのは難しいと思いますが、観光産業の恩恵を受けるのはそれほど難しくないはずです。
このまま、日本にやって来る外国人観光客が増え続けるのだとすると、もしかしたら、面白い商売ができるかもしれません。
でも、環境負荷問題もあるので、紙コップを使うテイクアウトコーヒーの販売をするつもりはありませんが。
ということで、「あと10歳、いや20歳若ければ・・・」と、考えたりもする今日この頃です。
関連ストーリー