最も簡単に、それもリスクを背負わないで民主主義の政治市場に参加する方法、それは、選挙で投票に行くことだと思います。
民主主義の政治市場に参加しなければ、政治的マーケティング活動を実施できないわけですから、基本的に、社会的政治的な居心地の良さという果実を手にするのを放棄することになると思います。
投票に行かないこと=政治市場からの退場
小生、小規模零細パパママ規模の生業ビジネスですが、一応、個人商店の経営者ですから、未熟ですが、少しはマーケティングも学習しています(自学自習ですが)。
で、マーケティングの観点から、選挙で投票に行かない人たちから学ぶことが何かあるのだろうかと考えてみるのですが、おそらく何も得るものが無いという結論に到達します。
自分の投票行動だけで政治や社会が変化するわけではないという理由で、現在の政治状況にしらけているからという理由で、テレビのニュース番組やワイドショーで政治市場に参加する人たちが馬鹿にされているという理由で投票に行かないのだとしたら、それは政治市場からの退場を意味しているのだと思います。
立候補する政治家の人たちのゴールは
選挙に立候補している政治家の人たちのゴールは、一人の人にだけ投票してもらうことでは無くて、他の立候補者よりも、より多くの投票を獲得することにあると考えます。
ですから、選挙で投票してくれる可能性のある人たちをターゲットとして、できるだけその人たちに社会的・政治的に心地よい環境を提供しようと努力するはずです。
そして、社会的・政治的に心地よい環境を提供されている人たち以外の人たちは、その心地よい環境について何も理解できるはずがありません。
ステーキハウスの経営者は、来店することの無い菜食主義者に喜んでもらえる店作りをすることなど有り得ません。
政治家や政党が、選挙で投票に行かない人たちのことを考慮することなど、普通は考えられません。
民主主義の政治市場=社会システムの選択
選挙において投票するということは、それぞれの人たちが、それぞれの社会システムを選択することを意味していると考えます。
そして、そのそれぞれの人たちの選択がカウントされて、社会システムに対して魔法のような力を発揮するのが民主主義の政治市場の特徴だと理解しています。それが、選挙というものが持っている不思議な力だと理解しているわけです。
ネガティブキャンペーンに嫌悪感を覚えているのなら、できるだけネガティブキャンペーンという手法を使わない政党・政治家に投票すれば良いのだと思います。
ネガティブキャンペーンの手法に嫌悪感を覚えている人が多ければ多いほど、少しずつネガティブキャンペーンが少なくなって行くはずですから。
民主主義の政治市場でのマーケティング
選挙で投票に行かない人たちの1つの理由は、その選挙で勝利した候補者と責任を共有したくないからなのかもしれません。
選挙で勝利した候補者が、その候補者に投票した人の意思に反した政治行動をするのを見たくないからなのかもしれません。
もう一つの理由は、選挙で敗北した候補者に投票したことで、敗北感を味わいたくないからなのかもしれません。
でも、これらの理由は、両方とも現実のマーケティングを無視していると考えます。
選挙で投票に行かなければ、民主主義の政治市場に参加することができないわけですから、民主主義の政治市場から離れて行くしかありません。
それは、民主主義の政治市場でマーケティング活動を行っている他の誰かが、政治的・社会的に心地良い環境を手にすることを意味しているだけだと思います。
雑感
以上、セスゴーディンさんのブログ記事を参考にさせて頂いて、選挙で投票に行って民主主義の政治市場に参加することの重要性について、小生の考え方をまとめてみました。
小生はこのように考えているので、名前の知られたタレントさんや評論家さんが、2か月足らずで2億円の政治資金を一般からの寄付で集めた『れいわ新選組』の公約について、テレビのニュースショー(orワイドショー)で、荒唐無稽だとか、現実性が無いとかコメントしていたというインターネットニュース報道に接したりすると、「何と馬鹿馬鹿しいコメントをする人たちだろう」とコメントしたくなります。
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