エカワ珈琲店の出来事and手帳

年老いた珈琲豆焙煎屋の日常と仕事の出来事、それと備忘録・雑記帳。

66歳車上生活、毎月10万円の年金収入では暮らして行けないのは何故?

年老いた珈琲豆焙煎屋の場合、無線電波で送られてくる無料のテレビ放送とは、ほとんど縁がありません。たまにNHKテレビの放送を見るくらいですが、受信料を支払っているので有料のテレビ放送みたいなものです。

録画している有料テレビ放送の番組を見ようとテレビの電源をオンにすると、たまたま「クローズアップ現在/車上生活、社会の片隅で(NHK)」が放送されていました。

ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋専用のテレビは、電源をオンにすればNHKの番組が映ります。(NHK以外の無線電波放送はほとんど見ないので)

www.nhk.or.jp

 

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放送されていたのは

亡き妻との思い出が詰まった車で生活している60歳代後半の男性の姿でした。年老いた珈琲豆焙煎屋と年齢が近いので、この放送に釘付けになってしまいました。

トラック運転手をしていた男性は、数年前に妻を亡くして、去年(2018年)には何らかの理由で仕事を失って、生活に行き詰まり、仕方無く車上生活を始めてもうすぐ1年になるとのことでした。

1か月10万円の年金収入があるのですが、家賃4万円のアパート暮らしでは、毎月4万円の家賃分だけ赤字になるので、車上生活を余儀なくされているとのことです。

生活保護も考えたそうですが、市役所に1人で相談に行っても(組織・団体の支援がなければ)相手にされず、生活保護からの支援はあきらめているとのことです。

 

毎月10万円の年金収入では食べて行けない

年老いた珈琲豆焙煎屋の年金収入は毎月約8万円で、自宅兼店舗の住居は自己所有ですが、やはり年金だけでは食べて行けません。おそらく、毎月10万円の年金収入があったとしても食べて行けないと思います。

自家焙煎コーヒー豆小売販売という仕事を持っていて、その仕事に熟練しているので、適当に働いていても食べて行くくらいは稼げています。自己努力の結果というよりも、今までが、まあまあ運が良かったのだと思っています。

65歳まで働いて来て、公的年金保険料も健康保険の保険料も税金も支払って来て、それでも年金収入が毎月10万円しかなくて、何らかの理由で働くことができなくて、それでは家賃を支払って暮らして行くのは無理ということで、家賃のいらない車上生活を送っているのを、今はやりの『自己責任』で片づけるのは相当に酷な話だと思います。

年老いた珈琲豆焙煎屋にとっては、明日が我が身ということもあるわけですから。

 

衣食住は、まず住居から

今年(2019年)の夏の参議院議員選挙で、比例区(全国区)は『れいわ新鮮組』に投票しました。

消費税廃止の公約も魅力的だったのですが、全国に数多く存在する空き家を利用しての低家賃公営住宅の大量供給という公約が魅力的だったから、『れいわ新鮮組』に投票したわけです。

日々の暮らしを安定させるには、生活の拠点である安定した住居が必要です。行政の仕事も、生活の拠点である住居に基づいています。

21世紀に入ってからの日本ですが、所得格差が拡大していて、生活の拠点である住居の確保に難儀している人が増えているのだと思います。

年老いた珈琲豆焙煎屋は、健康で文化的な生活の基準をもう少し引き下げても良いと考えています。そうすれば、もっと大量に低家賃の公共住宅供給が可能になると思います。 

市民・住民であることの基本条件は、生活の拠点(住居)に依存しています。

その生活の拠点供給を民間に任せるという発想は、政治・行政の責任逃れで絶対に間違っていると思います。

民間の住宅供給事業者は、質の良い住宅を供給して儲けることが社会的使命だと思います。民間では無理な(儲けられない)低家賃住宅の供給は、政治・行政の仕事だと考えます。

 

もう少し稼ぎを増やさなければ

明日は我が身ということもあります。それを避けるには、働いて稼げるならば、できるだけ稼いでおく必要があると思っています。

65歳以上で毎月10万円の年金収入があるということは、30年間くらいは公的年金と健康保険に加入していて、保険料を払い続けて来たことを意味しています。

それでも食べて行けないわけですから、行政や政治が手を差し伸べる必要があると思うのですが、『自己責任』流行の昨今ですから期待薄です。

年老いた珈琲豆焙煎屋は、幸いまだまだ働けます。それに、今流行の珈琲の仕事をしていて、その仕事に熟練しているわけですから、もう少し頑張って働いて、もう少し稼ぎを多くして、貯えを蓄積しておかなければと、11月19日NHK放送の「クローズアップ現在、車上生活、社会の片隅で」を見て考えさせられた次第です。

 

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年老いた珈琲豆焙煎屋は、今流行の珈琲の仕事をしています。小型生産用コーヒー豆焙煎機で手作りした自家焙煎コーヒー豆を和歌山市の店舗とアマゾンで小売販売しています。