今まで、ほとんど何も考えることもなく、ただ時間に流されるままにお金と対してきました。軽い気持ちで借金して、軽い気持ちでそのお金を使ってしまって、その支払いに追われる日々、それがエカワ珈琲店の日常でした。
でも、それが通用したのは、昭和の時代と平成の初め頃までのことで、その後、惨めな日々を経験することになりました。
その経験から、セスゴーディンさんのブログ記事を参考にさせて頂いて、エカワ珈琲店なりに「お金について考えていること」をまとめてみました。
その1
お金を持っているか持っていないかという事と、お金の扱い方の上手下手とは、ほとんど関係が無いのだと思います。お金を上手に扱うということは、クレジットカードを上手に扱うということと似ているのだと思います。
その2
ある事柄に使ったお金も、他の何かに使ったお金も、どちらも自分のサイフから出したお金です。担保登記の抹消をしてもらうのに支払った2万円も、スポーツショップでスポーツ用品を購入するのに支払った2万円も、エカワ珈琲店のサイフから支払った2万円に変りがありません。
その3
美味しそうな投資話が持ち込まれて、お金儲け(投資)をするためにお金を借りる。それは、絶対にしてはいけない事なのだと思います。利息を必要とするお金を借りて、そのお金を投資で運用して儲けるということは、魔法の出来事なのだと思います。また、あまり必要としないものを借金をして購入するということは、愚かな行為なのだと思います。経験から、近視眼的な消費は、結局、生活を悪い方向に導くことになるのだと思います。
その4
誰かのために働いて、その誰かから感謝されるのではなくて、その誰かに責め立てられるのが借金です。借金は、できるだけ短期間で返済してしまう必要があるのだと思います。「借金地獄」という言葉のとおり、借金の返済に追いかけられると身動きが取れなくなってしまって、生活がより悪い方向に向って行くのだと思います。何はともあれ、世界中どこの国でも金融業界の利益率は、他の業界と比べて相当に高くなっているわけですから・・・。
その5
収入の中から1万円使う事と、収入が1万円減少する事とは、サイフの中のお金の量に関しては同じことなのだと思います。もし、収入が減少すれば、お金をできるだけ使わないようにする必要があるのだと思います。収入が減少すれば、借金をして生活するのではなくて、節約生活をする必要があるのだと思います。
その6
お金とは、快適な生活を送るための一つの道具に過ぎないのだと思います。お金に追われるということは、道具に使われるということを意味しているのだと思います。やはり、道具は、自分の意思で自由自在に使いこなすべきなのだと思います。職人(専門家)は、道具を自由自在に使いこなすわけですから。
その7
お金の専門家にはなれないけれども、お金の専門家に近づく努力をする必要があるのだと考え始めています。ということで、機会コスト、投資、借り入れ、レバレッジ、ベーシスポイント、サンクスコストなどの専門用語について学ぶ努力をするつもりです。
その8
お金が関係する契約書にサインをしたり投資をする場合には、その相手方と同じくらい契約書や投資について理解している必要があるのだと思います。理解できない契約書にサインをしたり、理解できない投資話しに投資したりするのは絶対にダメなのだと思います。
その9
今は、自分の空いている時間を利用して、色々な方法を駆使してお金を稼ぐことを考える必要がある時代なのだと思います。たった一つの仕事に集中しているだけでお金を稼ぐことのできた時代は、もう過去のことなのだと思います。ということで、エカワ珈琲店は、自家焙煎コーヒー豆小売商売だけでなくて、それ以外の手段も駆使してお金を稼げないか考えている今日この頃です。
その10
取るに足らない投資家であったとしても、株式市場のタイミングによっては、幸運を手にするチャンスが巡ってくることもあります。何はともあれ、投資をすることがあれば、太った投資では無くてスリムな投資を心がけようと考えています。
その11
お金儲けは、正当な方法・手段を駆使して行うべきなのだと思います。エカワ珈琲店の場合、お客さんの目をごまかしてお金を稼ぐのではなくて、お客さんに信頼してもらってお金を稼ぐことに専念しているつもりです。
その12
不正・不当に手にする紛らわしいお金は、絶対に手にしてはダメなのだと思います。不正・不当な紛らわしいお金は、安定した生活の構築を妨げます。物語は、自分自身で作り出すことによって始まるのだと思います。
自分自身の周囲の人々と自分自身の生活が、不正・不当な紛らわしいお金によって犠牲になる可能性もあるわけです。安定した生活を構築するための正当なお金は、一方通行(入って来ては出て行く)のお金がほとんどです。しかし、お金だけが生活の安定をもたらすわけでもありませんから・・・。
その13
インサイダー取引で逮捕されたお金持ちは、絶対安全にほとんどリスク無しで多額のお金を稼ぐことができると考えて、インサイダー取引に手を染めるわけです。でも、逮捕されてしまえば、リスクが無いとはいえません。
より多くのお金を稼ごうと強欲になることは、皮肉にも、安定した生活の構築とは無関係です。強欲には、安定した生活も安全なお金も、遠い世界の出来事なのかもしれません。
その14
「お金持ちになること、イコール、人生の勝利者」、それが私たちの文化の一つなのだと思います。そして、お金持ちになるということは、人生におけるポイントを獲得することなのかもしれません。
その15
お金だけが、多くの人たちを幸福にしているとは限りません。しかしながら、お金は重要な人生の道具なのですから、お金についての考え方を整理整頓して置く必要があるのだと思います。そのためにも、お金について勉強する必要があるのだと思っています。
その16
そして今、エカワ珈琲店は、単により多くの利益を稼げる仕事をするよりも、より多くの幸せを作り出す仕事をして行きたいと考えています。