『お金持ちは、もっとお金持ちになろうとして働き、貧乏人は、生活苦から脱出するために必死になって働く』という考え方があります。
人は、お金儲けのためにだけ働くのであって、自らお金を稼ぐ必要がなければ働かなくなってしまうというわけです。
『お金持ちは、もっとお金持ちになろうとして働き、貧乏人は貧乏から脱出しようとして働く』のは、その通り何のかもしれません。
しかし、人が働く理由は、それだけとも限りません。
貧乏で生活苦で、お金に追いかけられていれば、何とかその状況から脱出しようと頑張ります。その結果、ある程度、生活に余裕が出てくると、お金を稼ぐことだけでなくて、働くことで自己満足を得たいと考えるようになります。
現在の私(エカワ珈琲店の店主)ですが、働き続けなければ年金だけでは食べて行けないわけですが、それだけでは無くて、半分くらいは自己満足を得るために働いているという面があります。
若い頃は、できれば不労所得だけで生活できたら、何て考えたものです。
それが、高齢者と呼ばれる年齢になると、自分の仕事を認めてもらいたいという欲望が出てきます。これまでの人生で蓄えて来た「経験」・「知識」・「技術」を認められたいという欲望も出てきます。
この年齢になっても、それなりに働くことができるわけですから、働けるうちは働き続けたいという欲望も出てきます。
もちろん、「働くこと=お金を稼ぐこと」だと考えているので、お金を稼げなければ張り合いが無くて食べても行けないわけですが、それにプラスして、自分の技術・技能を認めてもらうために、自分の体力・知力を誇示するために、働けるうちは働き続けたいとも考えています。
これまでの経験から、人はお金を稼ぐために働いているわけですが、それだけでは無くて、貧乏から少しだけでも遠ざかることができたなら、自己満足のためにも働くようになるのだと思います。
【※】小生(年老いた珈琲豆焙煎屋)は、これまでの人生で蓄えて来た「経験」・「知識」・「技術」を認められたいという欲望を満たすために、電子書籍をキンドルでセルフ出版しています。
2023年10月19日現在、8冊の電子書籍を出版しています。その中から、シリーズで出版している3冊を紹介します。