新型コロナウィルス感染症パンデミックの悪影響を受けて、生産性の低い中小企業や零細生業の商売人たちは、その想定外の出来事に戸惑っています。
年老いた珈琲豆焙煎屋は、夫婦2人だけで零細生業の小さな自家焙煎コーヒー豆小売店を営んでいます。屋号は、エカワ珈琲店と言います。
規模の大小を問わず、ほとんどの珈琲豆焙煎屋は、新型コロナウィルス感染症パンデミックの影響を受けて業績が低迷しているようです。例外も、少しあるようですが。
エカワ珈琲店(年老いた珈琲豆焙煎屋が店主)も、新型コロナウィルス感染症パンデミックの悪影響を受けていて、喫茶店・ライブハウス・日本料理店・旅館・オフィス・研究施設などからの自家焙煎コーヒー豆受注量が大幅減少しています。(一般小売は、まあまあ順調に推移していますが)
自家焙煎コーヒー豆小売商売に足を踏み入れてから30年、その大半を夫婦2人だけで営んでいる零細生業商売で、最大で5kgのコーヒー豆を焙煎できる小型ドラム式業務用コーヒー豆焙煎機を使って手作業で丁寧に焙煎して、その自家焙煎したコーヒー豆を、できるだけ価格を抑えて小売販売しているわけですから、生産性が高いはずはありません。
珈琲豆焙煎業界ですが、一部の大手珈琲豆焙煎企業は例外として、ほとんどのコーヒー豆焙煎所は、それほど生産性の高い商売をしているわけではありません。
エカワ珈琲店は、零細生業で高齢者夫婦の営んでいる自家焙煎コーヒー豆小売店ですから、それらの珈琲豆焙煎会社よりも更に生産性が低い商売をしています。
ある程度の売上(月間30数万円以上)を確保できなければ、ほとんど儲けが無くなってしまいます。
去年(2020年)からの新型コロナウィルス感染症パンデミックの影響で、その採算ラインを確保するのに四苦八苦しています。
この四苦八苦から脱出する一番確実な方法は、生産性の改善だと考えています。そして、生産性を改善する一番手っ取り早い方法は、商品・サービスの付加価値を高く(値上げ)することだと考えています。
ということで、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が2人だけで営んでいるエカワ珈琲店は、付加価値を低く設定している自家焙煎コーヒー豆商品を値上げして、採算ラインとなる売上をもう少し低く設定して、月間売上高20数万円くらいでも赤字が出ないようにするつもりです。(2021年6月1日から値上げを実施するつもりです)
新型コロナウィルス感染症パンデミックは想定外の出来事で、一種の「災害」だと思います。
この「災害」に困惑している小規模企業や零細生業の自営業者が、自力で生き残って行くには生産性を改善するしか方法が無いと考えています。
その生産性を改善する方法も、付加価値を高く(値上げ)するという方法しか残されていないような気がします。
とくに、エカワ珈琲店のような、高齢の夫婦2人だけで営んでいる零細生業ジジババ店には・・・。
新型コロナウィルス感染症パンデミックに起因する営業危機ですが、小規模企業や零細生業の自営業者だけが危機に直面しているわけでは無くて、その業界の中規模企業も大企業も、危機の度合いに差があるかもしれませんが、その渦中に置かれています。
普通の経済不況なら、営業販売力・資金力・ブランド力に優れている中規模企業や大企業の場合、シェア拡大という方法で危機を乗り越えるという戦略も使えますが、今回は、急激な生活環境の変化が原因しているわけですから、そのようなありきたりの戦略は使え無いと思っています。
そんなこんなで、エカワ珈琲店が2021年6月1日から実施する自家焙煎コーヒー豆商品の値上げは、スムーズに受け入れてもらえると楽観的に考えています。
値上げが、お客さんに受け入れられたかどうかは、これまでの経験から、値上げを実施した時から3か月くらいの売上経過を分析すれば判断できます。
その途中経過と総括については、このブログサイトで報告します。