今週のお題「SFといえば」
「白鳥座61番星」というタイトルの子供向けSF小説を読んだのは、昭和37年だったか38年だったか定かでないのですが、年老いた珈琲豆焙煎屋が小学5年生か小学6年生だった頃のことです。
夏休みに小学校の図書室で借りて読んだSF小説「白鳥座61番星」のタイトルを、70歳になった今も頭の中の片隅に残っています。
ストーリーをほとんど覚えていないのに、60年前に読んだ本のタイトル名を鮮明に覚えているのですから、「白鳥座61番星」というタイトルのSF小説に強い印象を覚えたのは確かだと思います。
作者の名前も憶えていなかったのですが、10何年か前の事、何かの拍子に「白鳥座61番星」というタイトルのSF小説の事を調べて見たくなって、インターネットで調べたことがあります。
作者は瀬川昌男さんだという方で、小松左京さんと同い年で作家としてのデビューは、瀬川昌男さんの方が数年早かったようです。
当時、インターネットで調べて、非公開でブログに書き留めていた「白鳥座61番星」のストーリーは、以下のような物語です。
1000年後の未来、恒星間旅行が当たり前になっている時代の話です。
人類は地球を離れて、銀河系の星々に移住しています。
織姫の太陽系の惑星が、人類が住むのに適さなくなって、12歳の少女と感情を持つロボット少年のふたりで、宇宙船に乗って白鳥座61番星の惑星アリスに向かいます。
丁度同じ頃、彦星の惑星から1艘の宇宙船が白鳥座61番星の惑星アリスに向けて出発します。この宇宙船には、10歳の少年が乗船(密航)していました。
惑星アリスでは、独裁者による圧政が敷かれていました。
12歳の少女と感情を持つロボット少年と10歳の密航少年たちは、その独裁者と戦うことになります。
物語の最後に、12歳の少女と10歳の少年は姉と弟だったとわかります。
10何年か前(2000年代中頃)、瀬川昌夫さんの著作「白鳥座61番星」を読みたいと思ってアマゾンで探したことがあるのですが、絶版になっていて新刊本はなく、中古本は見つけられなかったかものすごく高価だったか、どちらかで手に入れることが出来なかったのを覚えています。
公立図書館でも探したのですが、蔵書されていなかったと思います。
60年前に読んだだけで、「白鳥座61番星」という小説のタイトルと、少年と少女が登場するという事だけを覚えていて、他の登場人物やストーリー展開を全く覚えていないのですが、「白鳥座61番星」という1000年後の人類を描く空想科学未来小説は、2022年の現在でも違和感無く読むことができる代物だと、年老いた珈琲豆焙煎屋は推測しています。