企業や役所で10数年も勤めていると、自営業者(フリーランス)が魅力的に見えることが多々あります。
ある人には、現状から逃避するための理想の職場だったり、また、ある人には、自分の人生を変えてくれる新しい仕事に見えたりするわけです。
ちなみに、40歳を目前に脱サラした小生は、一応、夢を求めて人生を変えるための脱サラでした。
しかし、同じように企業や役所に勤めていても、定年退職年齢に到達している50代後半から60代前半の勤め人の場合、再就職先として自営業者(フリーランス)を選択する理由は、40歳を目前に脱サラした小生などとは事情が異なっているはずです。
キャリアを積み重ねて来た仕事を定年退職でリタイアしても、まだまだ元気ですから働けます。また、働かなければ身体と時間を持て余します。
ということで、完全な年金生活(完全な退職)までの間の橋渡しの期間の仕事として、自営業者を選択する60代の高齢者が増えつつあるという話も聞きます。
50代、60代と、高齢になればなるほど仕事探しの条件が悪くなるのが一般的だと思います。若い頃からキャリアを積み重ねて来て、今更、条件の悪い仕事に就くのを良しとしない人たちも大勢いるはずです。
その人たちの一つの選択肢として、自営業者(フリーランス)という選択肢が、今後、増えて行くような気がします。
自営業(個人事業主/フリーランス)を起業すると言っても、事業規模拡大を考えるわけでは無くて、赤字を出さずに食べて行く程度を稼ぐ仕事なら、これまでのキャリアを利用して、あるいは、これまでの人生経験を利用して、自宅を拠点に初期投資を極力抑えるビジネスを考えればよいわけです。
そして、冒険やリスクは極力避けて、儲ける事よりも楽しむことのできる仕事を選択するのが理想だと考えています。
小生、零細生業パパママ経営の珈琲豆焙煎屋を営んでいますが、パパとママの二人だけで気楽な商売を営んでいます。そして、食べて行くのに不自由しないくらいの稼ぎを、それほど無理せずに手にしています。
しかし、冒険やリスクとは縁の無いビジネスを営んでいるので、事業規模拡大とは全く縁がありません。だけど、高齢になっても働くことができて、大好きな珈琲で生活の糧を得ているわけですから、相当に満足な日々を過ごしている今日この頃です。