エカワ珈琲店の出来事【雑記帳・備忘録】

零細生業ジジババ商売をしているコーヒー豆自家焙煎店、和歌山市のエカワ珈琲店の店主が綴る雑記帳・備忘録。ちなみに、店主は今年の秋に71歳となる年老いた珈琲豆焙煎屋です。

10何年かぶりに夢中で小説を読みました。佐伯泰英作品、居眠り磐音(全51冊)。

今年(2022年)の正月、 元旦だったか、その翌日だったか忘れてしまったのですが、運動しなければ(身体を動かさなければ)ということで和歌山城の周囲を歩いていて、ふと思いついて和歌山城の近くにあるホテルに出店している本屋さんに立ち寄りました。

その本屋さんで、佐伯泰英作品で文春文庫版の「居眠り磐音(1)・陽炎ノ辻」を803円(消費税込み)を購入しました。

 

2007年から2010年代にかけて、何回かに分けて放映されていたNHK制作・山本耕史主演の「陽炎ノ辻、居眠り磐音江戸双紙」は、全て観ています。

その後、時代劇チャンネルで再放映されていたのを2度観ているので、3回くらい繰り返し観ているのですが、その度に夢中になって観ることができました。

 

文春文庫版、佐伯泰英作品の「居眠り磐音」シリーズは全部で51冊刊行されています。

その51冊(51巻)を、正月から3月の初め(昨日、2022年3月6日)の間に全冊(全巻)読んでしまいました。

全巻51冊を一度に購入すると4万円以上になるわけですから、購入を躊躇すると思いますが、1日~2日に1冊ずつ(1冊803円)購入したので、躊躇せずに購入できました。購入先は、すべて地元の書店です。

 

1冊読むと続きが読みたくなってしまって、2か月以上の日にちを費やして51冊を読破したわけです。

1冊読み終わっては新しい1冊を書店で購入するという行動を繰り返していて、その昔(1980年代)、漫画単行本を夢中で読んでいた頃の事を思い出していました。

「ドカベン」・「タッチ」・「三国志」などなど、次から次へと漫画単行本を買って来て読みまくっていた思い出です。

佐伯泰英作品「居眠り磐音」シリーズ全51冊は、「タッチ」や「ドカベン」の漫画単行本を読むような感覚で読める娯楽性の高い時代小説だと思います。

 

【あらすじ】

江戸遊学から豊な後関前藩(架空の藩)に帰って来た坂崎磐音ら3人の若者が、国家老の謀略で相まみえて戦うことになった磐音は、許嫁(小林奈緒)の兄を上意討ちで倒し、その足で脱藩して浪人となり、後に磐音の妻となるおこんの父親が大家を勤めている江戸の金兵衛長屋で暮らし始めます。

鰻捌きや用心棒の仕事で生活の糧を得て、その過程で大店の両替商「今津屋」の吉右衛門や老分番頭の由蔵、病弱の主の伴侶に変わって今津屋の奥向きを仕切っているおこん、町奉行所与力の笹塚孫一や同心の木下一郎太、御家人の品川柳次郎、浪人の武村武左衛門と知り合います。

奈緒、おこん、吉右衛門、由蔵、笹塚孫一、木下一郎太、品川柳次郎、武村武左衛門たちは、全51冊の最初から最後まで物語の中で度々登場します。

 

許嫁だった奈緒の兄を上意討ちした一件が、国家老一派の策略だったと知った磐音は、関前藩の殿様の命を受けた関前藩家臣の中井半蔵に協力して国家老一派の野望を打ち砕きます。

しかし、その時にはすでに、許嫁の奈緒は、病気で苦しむ父親の薬代を都合するために身売りしていました。

奈緒を追い求めて、長崎・下関・京都・金沢と旅をした磐音は、何か月かぶりに江戸に帰ってきます。

 

奈緒は、江戸の吉原で花魁になっていて、磐音には手の出ない存在になっていました。

その後、奈緒は山形の大店(紅花問屋前田屋)の主に見受けされて、その内儀となります。

3人の子供に授かりますが、夫の前田屋に先立たれ、そのドサクサで店の番頭に裏切られて前田屋はつぶれてしまいます。

奈緒と3人の子供たちは、磐音たちに助けられて江戸にやって来て、紅花を商う店を営みます。

そして、その店の繁盛を目にした関前藩に請われて、関前藩の新しい産品を作るべく、生まれ故郷の関前に戻り紅花栽培に挑戦して成功します。

 

何か月かの奈緒の後ろ姿を追い求める旅路を経て江戸に帰って来た磐音は、吉原で花魁・白鶴となっている奈緒を陰ながら見守ることを決意して、金兵衛長屋で暮らしながら貧乏な浪人暮らしをしているのですが、磐音の人柄から、大身旗本からやくざの親分、絵師や蘭方医、吉原会所の頭取と、多くの人たちと知り合います。

特に、今津屋とは親密な付き合いをしていて、今津屋の女奉公人で奥向きを取り仕切っているおこんは、磐音と恋仲で、後に磐音の連れ合いとなります。

剣術の師、尚武館道場の道場主・佐々木玲園の養子となった磐音は、形式的に大身旗本・速水左近の養女となったおこんと結婚して、剣術家の道を歩み始めます。

尚武館道場は徳川将軍家と近い関係にある剣術道場で、その関係で磐音は、時の将軍・徳川家治の後継者である徳川家基の剣術指南役となります。

 

その徳川家基が、時の老中・田沼意次の手によって暗殺されてしまって、尚武館道場と老中・田沼意次の闘いが始まります。(居眠り磐音の物語では、田沼意次は悪役です)

尚武館道場は幕府に召し上げられてしまって、磐音の養父・佐々木玲園は家基に殉死します。磐音たちにも、老中・田沼意次の魔の手が伸びてきます。

魔の手を逃れて江戸を出た磐音とおこんは、尾張などを転々として、紀州・雑賀衆の隠里で息子の空也を授かります。

3年半の逃亡生活の後、磐音は、今津屋の援助を得て尚武館道場を再興します。

その後、田沼意次の子供で若年寄りの田沼意知が殿中で切りつけられて、その傷がもとで無くなります。

この事件を契機として、田沼意次に勢いが無くなって行き、将軍・徳川家治の死によって完全に失脚します。

 

徳川家斉の時代となって、磐音は家斉に拝謁します。

そこで、佐々木玲園の頃の尚武館があった場所に、豪壮な新尚武館道場が再建を教えられます。

新しい尚武館道場には、将軍がお成りの時に着座する上段の間が作られていました。

48歳になった磐音は、おこんと息子の空也と娘の睦月を伴って、実父・坂崎正睦の見舞いで故郷の豊前関前を訪れます。

そこで、ひと騒動があって、その騒動が解決した後に実父・坂崎正睦が亡くなります。

そして、16歳になっていた息子の空也は、関前の地から武者修行の旅に出発します。