年老いた珈琲豆焙煎屋が脱サラして、母親の営んでいた小さなコーヒー豆自家焙煎店を引き継いだのは、もうかれこれ30年くらい前の出来事です。
ちなみに、その小さなコーヒー豆自家焙煎店の屋号は「エカワ珈琲店」です。
その当時も今(2022年)も、零細生業家族経営の小さなコーヒー豆自家焙煎店のままで、現店舗所在地で細々とした商売を続けています。
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エカワ珈琲店が現店舗所在地で営業している理由
「エカワ珈琲店」が現店舗所在地でコーヒー豆自家焙煎店商売を営んでいるのは、自己所有の店舗兼コーヒー豆焙煎工房兼住宅が、その所在地に立地しているからです。
そして、それが一番、お金を使わないで商売を営むことができる方法だからです。
家賃が必要ないので、住居と職場が同じ場所なので、70代と60代の高齢夫婦が2人だけで営んでいても、それほど無理せずに働き続けることが出来ています。
職場と住居が離れていれば、今のように気楽に無理せずに働き続けることが出来きず、相当にしんどい思いをしながら働いていたと思います。
30年前の年老いた珈琲豆焙煎屋は、30年の年月が経過して70歳になった自分が、相も変わらず零細生業家族経営のコーヒー豆自家焙煎店商売を細々と続けているとは夢にも考えていなかったわけですが。
零細生業商売の拠点
ということで、家族経営の零細生業商売を30年続けて来た経験から、零細生業商売の拠点について「うんちく」を少しだけ披歴させて頂きます。
年老いた珈琲豆焙煎屋は、連れ合いと二人だけで零細生業商売を営んでいるわけですが、零細生業商売を営むについては、それほど立地は関係しないと考えています。
というよりも、零細生業商売の場合、立地に左右される商売を営むのはご法度だと考えています。
高額のテナント賃貸料を支払って好立地に店舗を確保する商売は、起業家精神に富む商売人や資金力のある事業経営者に任せておいて、零細生業商売やセミリタイア商売は、自宅を拠点にして商売を営むのが最良の選択肢だと思っています。
セミリタイア商売は職住近接で
特に、高齢者がセミリタイア的に営む零細生業商売の拠点は、自宅が一番だと年老いた珈琲豆焙煎屋は実感しています。
年老いた珈琲豆焙煎屋は70歳で、年間90何万円(手取りは80万円とちょっとです)かの公的年金を受給しています。
当然の事なのですが、それだけでは食べて行けないので、零細生業パパママ店のコーヒー豆自家焙煎店商売で足らずを稼いでいます。
足らずを稼ぐだけの商売ですから、それに30年の経験を持っているので、相当に気楽な商売をしています。
高齢者の商売人は自分の健康状態に合わせて働くのが一番
60歳代の前半頃までは、ほとんどお医者さん通いも必要無かったのですが、60歳の中頃くらいから、「どこが悪い、ここが悪い」が始まって、70歳の現在は、毎月2か所~3か所のお医者さん通いが欠かせなくなっています。
年老いた珈琲豆焙煎屋だけでなく、連れ合いも持病を持っていて、毎月2か所~3か所の病院通いが欠かせません。
年老いた珈琲豆焙煎屋ですが、60歳代半ば頃からは神経痛に悩まされていて、手がしびれたり胸や肩に痛みが走ったりするので、強めの運動はもちろん、自転車に乗ったり散歩したりするのにも苦労することがあります。
セミリタイア商売なら健康状態に合わせて働ける
そのような健康状態の高齢者が就ける仕事は、セミリタイア的に営む自営業しかありません。
幸いにも、年老いた珈琲豆焙煎屋は、零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店をセミリタイア的に営んでいる自営業者です。
自己所有の店舗兼コーヒー豆焙煎工房兼住居で小売(一般客相手)中心の零細生業商売を営んでいて、それも、店頭に設置している窓カウンターで自家焙煎コーヒー豆とテイクアウトのコーヒを小売販売しているだけです。
店内接客ならお客さんに相当な神経を使うわけですが、窓カウンターでの接客はそれほど神経を使いません。
店内接客と窓カウンターでの接客とでは、接客時間も接客の仕方も全く違います。
年老いた珈琲豆焙煎屋の働き方
現在(2022年4月)、午前9時~午後4時まで営業していますが、それほど忙しくもないので、休憩用の部屋で寝転んだり、読書したり、有線テレビやユーチューブやビデオを観たりして過ごしていて、お客さんが来店してくれた時だけ対応する気楽な仕事をしています。
ですから、神経痛に悩まされていても、持病を持っていても適当に働いてお金を稼げています。
コーヒー豆の焙煎は店舗仕事よりも少し疲れますが、椅子に座ってコーヒー豆焙煎機と睨めっこしている仕事ですから、これも神経痛や持病はそれほど気になりません。
エカワ珈琲店の働き方
自家焙煎コーヒー豆がそれほど売れているわけでもなくて、適当に夫婦で交代してコーヒー豆を自家焙煎しているので、コーヒー豆焙煎機とにらめっこしている時間は1時間30分くらいが平均で、それも隔日に焙煎する程度ですから余裕です。
そのような働き方をしているわけですから、それほどお金を稼げるはずがありません。だけど、公的年金の足らずを補うだけは十分に稼げています。
そんなこんなで、70歳で神経痛持ちの夫と還暦過ぎで持病持ちの妻が何とか食べて行けるのは、先祖が残してくれた自己所有の店舗兼コーヒー豆焙煎工房兼住居で零細生業商売を続けられているおかげだと感謝している今日この頃です。