電子書籍『小説・コーヒー豆焙煎の手引き』を出版しました!
2025年12月12日(金)、キンドルで電子書籍『小説・コーヒー豆焙煎の手引き』をセルフ出版しています。
この本は、約1万5000字(全56ページ)の小説仕立てで、コーヒー豆の焙煎についてやさしく楽しく学べる内容になっています。
販売ページには「要約」と「目次」も載せていますが、この『エカワ珈琲店の出来事』でも同じ内容を紹介します。
小説「コーヒー豆焙煎の手引き」
【要約】
この小説は、ある地方都市で営業する珈琲工房「風音」を舞台に、熟練の焙煎職人・土屋啓一と若者たちの交流を通して、コーヒー豆の焙煎技術や哲学を物語形式で詳しく描いています。
焙煎の理論と経験、火と風の調整、豆の変化の見極めなどを丁寧に解説していて、職人の心と技が伝わる内容になっています。
• 焙煎機と職人の関係
土屋啓一は30年以上使う直火式ドラム型焙煎機を「身体の一部」と表現し、豆の声を聞きながら火を操ることが焙煎職人の仕事だと語ります。
焙煎は理論より経験則が重要で、豆の色・香り・音を感じることが大切と語っています。
• 焙煎の段階と豆の変化
豆の予熱、蒸らし、乾燥、メイラード反応、カラメル化など各段階での化学反応や物理変化を詳述していて、火加減や排気調整が味と香りに大きく影響すると説明しています。
• 焙煎の音と香りの重要性
豆の破裂音「一ハゼ」「二ハゼ」は焙煎の進行を示し、香りの変化とともに豆が語りだすと表現しています。これらの音を聞き分けることが味の輪郭を描く鍵となるとも語っています。
• 失敗から学ぶ焙煎哲学
焙煎の失敗豆を瓶に保管し、火に負けた経験から火の怖さとありがたさを学ぶ姿が描かれ、失敗も焙煎職人の成長の一部だと語っています。
• 若者たちの焙煎体験
若者3人が初めて火を扱い、緊張しながらも豆の声を聞き、焙煎の醍醐味を体感する様子を描いて、焙煎は豆との対話であることが強調しています。
• 焙煎は記憶を呼び起こす作業
豆は育った土地の記憶を持っていて、焙煎はそれを火でほどいて香りに変える行為。焙煎者の人生経験も豆の香りに映ると語っています。
• 科学と感覚の融合
黄金分割法やアレニウスの式など科学的理論を焙煎に応用しつつも、最終的には経験と感覚で豆の声を聴くことが重要と語っています。
• 炎と風の対話による操作
ガス圧と排気を調整して炎と風のバランスを取り、焙煎機を操る技術が説明されていて、これにより豆の個性を引き出すことが可能になると語っています。
【目次】
プロローグ 風音の焙煎機、時を刻む
『珈琲工房・風音』登場人物の背景設定
第1章「風の音、豆の声」
第2章 理論なき焙煎、経験の火を灯す
第3章 焙煎機の目覚め、豆の旅の始まり
第4章 蒸らしの火、豆の内側に灯る
第5章 軽い中パッパ、豆が語り始める
第6章 香りの火、豆が語り出す
第7章 徐々にチョロチョロ、味の輪郭を描く
第8章 火を止める、その瞬間の勘
第9章 回想「黒煙の向こうに」
第10章 回想「煙の向こうに立つ人」
第11章「焦げた豆の声」
第12章 はじめての火
第13章 火と記憶のあいだ
外伝1 『風音焙煎譚:豆がささやく黄金の刻(とき)』
外伝2 『風音焙煎譚:炎と風の対話』
外伝3 『風音焙煎譚:温度と時間の密やかな契約』


