
74歳になった今、人生のリズムは大きく変わりました。
長年連れ添った妻が身体障害1級の認定を受け、日常生活のほとんどに介護と介助が必要になっています。
介護は、想像以上に時間と体力を要します。 食事の準備、トイレの介助、通院の付き添い、お風呂の介助etc。
一つひとつの動作に、これまでとは違う意味と重みが加わりました。
妻は身体障害1級ですから、健康保険で支払う医療費は無料です。
しかし、身体障害1級の状態ですから、それ以外の医療費・医療関係費の出費があります。
我が家の場合、一部の医療費・医療関係費は公的補助を受けられますが、総費用の3分の2くらいは自己負担になっています。
運転免許証を返納しているので、病院への通院はタクシーを使っています。このタクシー利用料も、相当な額になります。
身体障害1級の人が、働いてお金を稼ぐのは無理です。
自宅の軒先店舗で商売をしている自営業で、その仕事に長年携わって来て、仕事が生き甲斐になっているとしても、身体障害1級の人がその仕事を続けるのは無理ですから、勤労収入が無くなってしまいます。
介護には時間と体力が必要ですから、介護をする人も、これまでのように働くことができません。
仕事を続けるには、ものすごい制約があるわけですから、収入の減少は避けられません。
そんな中でも、私たちの小さな家業——コーヒー豆自家焙煎店「エカワ珈琲店」は、週末の土日だけ営業を続けています。 焙煎の香りに包まれながら、常連さんと交わす何気ない会話が、爺さんの心を少し軽くしてくれるのです。
とはいえ、介護のために営業日を減らしたことで、収入は大きく減少しました。
それでも、妻の笑顔と、店に訪れてくださるお客様の温かさに支えられながら、なんとか日々を乗り越えています。
この「エカワ珈琲店の出来事」に『老々介護』というカテゴリーを作って、そんな私たちの日常を少しずつ綴っていこうと思います。
『老々介護』のカテゴリーは、介護のこと、身体障害のこと、社会福祉のことを綴って、『パパママストアー』や『エカワ珈琲店の場合は』のカテゴリーでは、エカワ珈琲店の「小さな商売」の事を綴っていこうと思います。
そして、『個人的な出来事』では、エカワ珈琲店の爺さんのつぶやきを綴っていくつもりです。
この「エカワ珈琲店の出来事」に綴っていくことで、爺さんの心の中にたまるストレスを発散出来たらと思っています。
そして、同じような境遇の方々に、少しでも共感や励ましを届けられたら嬉しいと思っています。

