3月29日の土曜日と3月30日の日曜日、「JR和歌山駅中央口前とわかちか広場」で、『ジャパンコーヒーフェスティバル、2025 in JR和歌山駅~紀州ネルドリップ編~』というイベントが開催されていました。
珈琲屋商売で食べているので、和歌山市でこの手のイベントが開催されていれば、出来るだけ見学する事にしています。
10数年前から顔見知りの店主が営んでいる「THE ROASTERS」さん、幼馴染で家が近所なので子供の頃一緒に遊んでいた小学校・中学校で同級生だった妹さんの息子さんが営んでいるコハク珈琲さんが出展していたので、チケット3枚のうち2枚で、二つの店のコーヒーを頂戴しました。
残りの1枚は、イベント主催者が指定する店で使用しました。market wakayama というお店のコーヒーを頂きました。
チケットは3枚・1800円で、チケット1枚で50㏄から100㏄のコーヒーが提供されていました。
普通、喫茶店で提供されるコーヒーカップ1杯の分量は150㏄から200㏄です。
チケット3枚の価格を喫茶店のコーヒー1杯の価格に換算すると、ものすごく大雑把な換算になりますが、1杯1200円くらいになります。
和歌山市で商売をしている喫茶店が提供しているコーヒー1杯の価格は400円から600円だと思いますから、その2倍から3倍の価格になっています。
それでも、結構、人が群がっていました。
群がっている人たちは、このイベント会場で飲むコーヒーに、それだけの価値を認めて楽しんでいるのだと思います。
余談ですが、エカワ珈琲店の価格に関するウンチクは、キンドルでセルフ出版している電子書籍「零細生業ジジババ店のマーケティング」に掲載しています。
エカワ珈琲店はコーヒー豆自家焙煎店ですが、年寄りがほとんど一人で商売を切り回している零細生業ジジババ店ですから、「コーヒーフェスティバル」のようなイベントに出店するのは、体力的な理由で無理だと思っています。
「コーヒーフェスティバル」の運営者も相当な労力を必要とすると思いますが、出展者も大変な労力が必要になると思っています。
イベントに出展しようと決めれば、そのイベント開催日を念頭に置いてコーヒー豆を焙煎して、焙煎したコーヒー豆を熟成(エイジング)して置かなければなりません。
ネルドリップで淹れるがテーマになっていれば、ネルドリップ用にコーヒー豆を焙煎して熟成させて置く必要があります。
そして、イベント開催日には、コーヒーを淹れるための道具一式をイベント会場までもっていって、イベントが終了すれば、後片付けをして持って帰らなければなりません。
労力・知力を駆使してお客さんに楽しんでもらう努力をしているのですから、チケット3枚で1800円の価値はあるとエカワ珈琲店は思っています。
小生(エカワ珈琲店の店主)は、楽しい時間を過ごさせてもらいました。
参考までに、昭和の喫茶店のネルドリップの淹れ方は次のリンク先ページをご覧になってもらえます。参考になるかもしれません。
コーヒー生豆価格がものすごく高騰していて、その高騰が自家焙煎コーヒー豆販売価格に反映されて来るのが、早くて今年(2025年)の秋頃で、ゆっくりならば来年(2025年)の春先(今頃)だと思っています。
ですから、来年(2026年)の今頃(春先)までに、自家焙煎コーヒー豆販売価格も喫茶店の1杯のコーヒーも相当程度の値上げは避けられないと思っています。
値上げをして「ちょっとしたぜいたく品」に変身しなければ、商売を続けられなくなると思っています。
『ジャパンコーヒーフェスティバル、2025 in JR和歌山駅~紀州ネルドリップ編~』を見学して、コーヒーに興味を持っているコーヒー消費者に楽しんでもらって満足を感じてもらう事が出来れば、コーヒーが「ちょっとしたぜいたく品」に変身したとしてもお客さんに受け入れてもらえるような気がしています。