有料放送専門の放送局とNHK以外の民間放送局の場合、視聴者では無くて広告主がお客さんだと思っています。
視聴率の高い番組を制作して、広告主から高い評価を受けることで収益を得ているわけですから。
新聞や雑誌も同じことが言えると、年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)は思っています。
発行部数が多ければ多いほど、広告主から高い評価を受けることができるわけです。
放送局や新聞や雑誌は、広告主を喜ばせるための情報を大衆(より多くの人たち)に提供する商売だと思っています。
だから、マスメディアと呼ばれているのだと思います。
今、自分の好きな動画や音楽、自分好みの情報だけを、インターネットや有料テレビから手に入れる人が急速に増加しています。
年老いた珈琲豆焙煎屋のような古希3の高齢者でも、そのようにして情報を得ています。
新聞の定期購読は20年前(2005年頃)に終了していて、キンドル・アンリミテッドの会員ですから、雑誌は電子書籍オンリーです。
テレビ放送も、NHKのニュース番組や天気予報を時々観る程度です。
21世紀に入ってからは、大衆(マス)が急速に減少しているのだと思います。
その結果、googleに代表されるインターネット広告が業績を伸ばしています。
有料放送やビデオオンデマンドのお客さんは、広告主では無く視聴者や購入者です。
情報市場では、マスマーケットが急速に縮小していて、マーケットのオタク化が進行しているような気がしています。
情報ビジネスだけでなくて、数多のビジネスにおいて、マスマーケットが急速に縮小しているのかもしれません。
コーヒービジネスも、それを取り巻く環境が相当に大きく様変わりしています。
特に、2010年代に入ってからは、取り巻く環境の様変わりが急速に進行していると感じています。
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦は、「エカワ珈琲店」という屋号でパパママ営業のコーヒー豆自家焙煎店を、地方都市の和歌山市で営んでいます。
2010年代に入ってからは、コーヒービジネスを取り巻く環境が大きく変化しているので、その変化に合わせて、エカワ珈琲店の商いの仕方も相当大幅に変化させて来ました。
大幅に変化させて来たので、今(2024年)でも、コーヒー豆自家焙煎店の仕事を続けることが出来ているのだと思っています。
2000年代の中頃までは、零細生業のコーヒー豆自家焙煎店であっても、和歌山市という地方都市で営業している限り、大手・中堅のコーヒーブランド、あるいは有名コーヒーブランドが闊歩しているマスマーケットで商いをするしか方法が無かったと思っています。
地方都市ですから、コーヒービジネスの「オタクマーケット」で食べて行くだけ稼ぐのは無理だったわけです。
2010年代になって、コーヒービジネスの「オタクマーケット」の拡大スピードが速くなって来ました。
2010年代の中頃になると、地方都市・和歌山市のコーヒー豆自家焙煎店でも、「オタクマーケット」だけの商いで食べて行けるようになっていました。
「オタクマーケット」が拡大スピードが速くなった影響で、エカワ珈琲店は、コーヒー豆自家焙煎店の商いの仕方を大幅に変化させることが出来たと思っています。
コーヒーの「マスマーケット」から「オタクマーケット」に、商いの中心を移すことが出来て、その結果、「貧乏暇なしで、お金に追いかけまわされる」暮らしから脱出出来たわけです。
コーヒーマーケットについては、マスマーケットが縮小していて、オタクマーケットが拡大しているのは確実だと思っています。
コーヒービジネスの世界で30数年間頑張って来ている年老いた珈琲豆焙煎屋の感性が、そうだろうと語っています。
マスマーケットが縮小してオタクマーケットが成長しているわけですから、零細生業パパママ店規模のコーヒー豆自家焙煎店には、良い方向に向かって追い風が吹いているのだと思っています。
マスマーケットが縮小してオタクマーケットが成長しているのは、コーヒーマーケットに限られた話では無いと、最近、確信を持ち始めています。
年老いた珈琲豆焙煎屋は、「オタクマーケット(おたく市場)」の拡大が、小さなビジネスを活性化させるだろうと考えています。