農林水産省のホームページは、お店で買った食品には、安全においしく食べられる期間があり、袋や容器に「消費期限」か「賞味期限」のどちらかが表示されていると説明してくれています。
消費期限を表示している食品は、袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年・月・日」までなら安全に食べられる期限で、お弁当・サンドウィッチ・ケーキなどの劣化スピードが早くて、製造してから5日くらいで劣化してしまう食品に表示されています。
消費期限は、「年・月・日」を表示しています。
消費期限を表示されている食品以外は、賞味期限を表示しています。
賞味期限は、袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」までなら「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」ということで、「年・月・日」表示が基本ですが、賞味期限が3か月以上の食品については、「年・月」の表示だけでもかまわないとのことです。
レギュラーコーヒーやインスタントコーヒー、スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料などに表示されているのは、賞味期限です。
ただし、農林水産省のホームページには、消費期限も賞味期限も、袋や容器を開けないで、書かれた通りに保存していた場合の安全やおいしさを約束したもので、一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるのが賢明だと説明されています。
消費期間も、賞味期限も、どちらも製造者・販売者の判断で決められています。
普通は、消費期間・賞味期限については、本当はこれくらいなら大丈夫と考えられる期間の70%~80%くらいの期間にしているはずです。
ですから、消費期間・賞味期限を過ぎていても、ほとんどの食品は、食べても体に異常をきたすことなど無いと年老いた珈琲豆焙煎屋は思っています。
しかし、これらのことは、製造者・販売者が信頼できるという前提があっての話です。
現在の消費期限・賞味期間表示では、消費者が自分の判断で商品を選択する基準として、少し弱いような気がします。
やはり、食品の場合、製造年月日表示が必要だと思います。
良い商品は『美味しくて』、劣化・腐敗した商品は『不味い』のだから、製造年月日が無くても『食べればわかる』かもしれませんが、できれば劣化腐敗した『不味い』食べ物は食べたくありません。
ちなみに、焙煎コーヒー豆は乾燥食品ですから、焙煎後日にちが相当に経過していたとしても、保存方法が適正なら腐敗することは無いと思います。
しかし、香りや味は、日にち(or時間)の経過とともに確実に劣化して行きます。
コーヒーは香りの飲み物ですから、味が少々不完全でも香りがあれば、香りで味をカバーできますが、完全に味が作られていたとしても香りがなければ、美味しいと感じられないと思っています。
美味しいコーヒーにこだわるなら、焙煎後それほど日にちの経過していない、気持ちの良いコーヒーブルーム(蒸らすと粉が膨らむ)が発生する焙煎コーヒー豆(粉)を使って淹れるべきだと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。