エカワ珈琲店の出来事

年老いた珈琲豆焙煎屋の日常と仕事の出来事、それと備忘録・雑記帳。

「アマゾン」の荷物配送 フリーランスのドライバーら労組結成のニュースに接して

今から半世紀前、年老いた珈琲豆焙煎屋が20歳(ハタチ)くらいの頃で、昭和47年頃の話です。

当時、運転免許証を取得して、自分専用の自動車を所有していました。

その頃、自家用自動車持ち込みで百貨店の贈答品配達のアルバイトをしたことがあります。

法律的に違反していたと思いますが、当時は、堂々と新聞折込のタウン紙にアルバイト募集の広告が掲載されていて、その広告に応募して自家用自動車持ち込みのアルバイトをした思い出があります。

 

贈答品1個で100円くらいの請負アルバイトで、配達地域は決まっていて、朝から夕方までその仕事に就いて100個くらいを配達したので、1日の収入が1万円くらいで、ガソリン代は1000数百円くらい必要だったと記憶しています。

公務員の初任給が5万円くらいで、ガソリン1リットルの値段が50円くらいの時代でした。

その頃、贈答品配達以外にも運転免許証を活用して「チリ紙交換」のアルバイトをしていた事があります。

 

こちらの方は、チリ紙交換用の軽四輪トラックとを用意してくれていて、この軽四輪トラックをレンタルして、「チリ紙交換」に使うチリ紙を古紙回収会社で購入して、市内を流すというアルバイトでした。

夏休みに中学時代の同級生と二人でこのアルバイトをしたのですが、オイルショックでトイレットペーパーが不足していて古紙の相場が高くなっていた頃で、1日の売上から軽四トラックのレンタル料とガソリン代、それにチリ紙の購入費用を差し引いて一人3000円(1日分)くらいの収入になったと記憶しています。

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「アマゾン」の荷物配送 フリーランスのドライバーら労組結成のニュースが、昨日(2022年6月13日)流れていました。

配達用の自動車は持ち込みで、もちろんガソリン代も車両保険も自前で、1日に200個の荷物を戸別配達して1万8000円ということですから、荷物1個の配達で90円です。

半世紀前、百貨店の贈答品の配達は1個100円くらいでした。

 

当時は、配達先が不在という事はほとんど無くて、高層マンションもほとんど存在していなかったので、2022年の現在と比べると、それほど重労働では無かったと思いますが、それでも100個も配達すれば重労働だと感じた記憶があります。

アルバイトの期間は2週間くらいでしたが、もう二度とこのタイプのアルバイトはご免だと思った記憶があります。

 

それから半世紀が経過している2022年の現在、「アマゾン」の荷物を配送している フリーランスのドライバーが、配達用の自動車持ち込みで、1日1万8000円で200個の荷物を配達しているそうですから、このタイプの仕事については完全なデフレ状態になっています。

今のところ、荷物の配達は人間でなければ出来ないわけですから、荷物配達するフリーランスの待遇改善は待った無しで進んで行くと思います。

そして、当然の事ですが、荷物1個当たりの配達送料も上昇するして行くはずだと年老いた珈琲豆焙煎屋は思っています。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋は、連れ合いと二人だけでパパママ経営のコーヒー豆自家焙煎店を営んでいます。

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自家焙煎コーヒー豆の通信販売は10数年前からしていて、そのうちの半分くらいの期間は、自家焙煎コーヒー豆売上の大半を通信販売に依存して来ました。

数年前、運送会社の配達送料が値上げになって、自家焙煎コーヒー豆の通信販売で利益が出なくなってしまいました。

 

その頃、連れ合いの体調が悪くなって、商売の開店休業状態が2年近く続いたのを契機として、4年くらい前から自家焙煎コーヒー豆の店頭販売に精力を注いでいます。

その効果もあって、今は、自家焙煎コーヒー豆の店頭販売の全売上高に占める割合は、70数%くらいにになって来ていて、利益率も良くなっています。

もう少しで、自家焙煎コーヒー豆の通信販売に依存しなくても食べて行ける、一歩手前のところまで来ています。

 

近い将来的に、自家焙煎コーヒー豆の通信販売は副業というレベルに持って行きたいと考えています。

小規模な個人事業主が通信販売で十分に稼ぐのは、よほど特別な商品を取り扱っていない限り、なかなか難しくなって来ているように感じているので・・・。

通信販売という商売形態は、小さな個人商店には向かないと考え始めている今日この頃です。