エカワ家の家計支出、2022年5月は約33万円でした。
相当に大雑把な暮らし方をしているので、家計支出は毎月それくらいになります。
自己所有の家で70歳の夫(年老いた珈琲豆焙煎屋)と61歳の妻が二人だけで、自宅の半分くらいを店舗・作業所と焙煎工房にして小さなコーヒー豆自家焙煎店を営みながら暮らしているのがエカワ家です。
年老いた珈琲豆焙煎屋は70歳ですから公的年金を受給していますが、支給額は1か月で計算すれば8万円くらいで、その中から介護保険料が天引きされます。
公的年金からの収入だけでは、エカワ家の家計支出に25万円足りません。
妻は国民年金に加入していますが、65歳の年金受給年齢に達していません。
例え、65歳の年金受給年齢に達していたとしても、国民年金の受給額は6万円くらいですから、エカワ家の家計支出にはまだ20万円足りません。
年老いた珈琲豆焙煎屋は、公務員として14年間働いてから脱サラしています。
脱サラせずに定年まで働いたら、公的年金からの収入は20万円~25万円くらいになっていたかもしれません。
それでも、エカワ家の家計支出には10万円くらい足りません。
もし、エカワ家の年金収入が20万円くらいあれば、その範囲内に収まるように家計支出を切り詰めて暮らして行けると思います。
しかし、毎月8万円くらいの年金収入で暮らして行くのは、どのように切り詰めてもまず無理です。
毎月14万円くらいの年金収入があっても、苦しいと思います。
幸い、自己所有の自宅兼店舗で小さなコーヒー豆自家焙煎店を、夫婦二人だけで切り盛りしていて、そこからの収入があるので、今の大雑把な家計支出でも暮らせています。
高齢者の営んでいる零細生業商売は、年齢を重ねるに従って売上・利益・客数が減少して行って、過去の遺産を食いつぶした段階で廃業というパターンが一般的です。
エカワ家のコーヒー豆自家焙煎店商売は、完全にこのパターンに反しています。
2010年代に入ってから都会で始まった静かなコーヒー豆自家焙煎店商売ブームが、エカワ家が暮らしているここ和歌山市にも到達していて、夫婦2人だけで切り回しているコーヒー豆自家焙煎店にも若いお客さんが来てくれるようになっています。
40歳で脱サラして、それから30年あまり、四苦八苦しながら、お金に追いかけられながら、何とかコーヒー豆自家焙煎店商売を続けて来ました。
その30年間で、今が一番コーヒー豆自家焙煎店商売がやり易い環境になっています。
静かなコーヒー豆自家焙煎店商売のブームは、現在進行形です。
これまでのコーヒー豆自家焙煎店商売経験から、現在進行中のコーヒー豆自家焙煎店商売ブームは、これからも少しずつ発展して行くと考えています。
もしかしたら、その予想が外れて、もう少しスピードを上げて発展して行くかもしれません。
この静かなコーヒー豆自家焙煎店商売ブームに遅れずについて行くことができれば、そして、夫婦二人とも今くらいの健康状態を維持できれば、エカワ家の今くらいの家計支出分はコーヒー豆自家焙煎店商売で稼ぐことが出来ます。
年老いた珈琲豆焙煎屋は、70歳の高齢者です。
現在の健康状態では、誰かに雇われて働くのは無理だと思っています。
しかし、自宅で商売をしている、それも手慣れた商売をしているので、働いてお金を稼ぐことが出来ています。
2000年代、コーヒー豆自家焙煎商売が上手く運ばず、お金に追いかけられていた頃は、脱サラしてコーヒー豆自家焙煎商売の仕事に就いたのを悔やんでいたものです。
2010年代の中頃、国民年金の受給が始まって、2か月で10数万円の年金を受給できるようになった頃、あと10年脱サラせずに公務員で働いていたらと考えた事もあります。
今は、30年前の脱サラは、それほど間違った選択では無かったと考えるようになっています。
70歳の高齢に達していても、若い人たちと同じように「趣味が珈琲、特技が珈琲、仕事が珈琲」で楽しく働くことができて、家計支出30万円~35万円の暮らしが出来ているわけですから。