60歳までにリタイア(or退職)できる人は、ものすごく経済的に恵まれている人だと思います。残り20年~30年の人生を、働いて稼がなくても悠々自適で暮らしていけるだけの貯えか魔法の財布(受動的収入)を持っているわけですから。
60歳~65歳でリタイア(or退職)できる人は、まあまあ経済的に恵まれている人で、ある程度の貯え(or公的年金以外の受動的収入)を持っている人だと思います。働いて収入を得なくても公的年金を満額受給するまでの期間、まあまあ悠々自適で暮らして行けるわけですから。
働き盛りの期間(20代後半~50代後半まで)を中産階級で過ごして来た人たちのリタイア(or退職)年齢は、65歳~70歳の間が一般的です。
一般的に、年金を満額受け取れるようになるのが65歳ですから、そして、働き盛りの現役期間を中産階級で過ごして来た人たちなら、年金を満額受給できればある程度のレベルの暮らしを維持できるわけですから、65歳~70歳の間でリタイア(or退職)する人が多くなっているのだと思います。
自営業者が受け取れる公的年金は国民年金(基礎年金)だけですから、リタイア(or退職)後の暮らしを公的年金だけに依存するのは無理です。
公的年金だけで暮らして行けなくても、貯え(or公的年金以外の受動的収入)がある人たちは、体力の衰える(老化する)70歳~75歳くらいでリタイア(or退職)できます。
トンカツで有名だった洋食屋さんのマスターは、トンカツソースを毎日仕込むのがつらい、フライパンを振ると手がしびれるという理由で70歳の時に洋食屋さんを閉店しました。100歳まで生きても、まあまあ悠々自適の暮らしができるだけの貯えがあったそうですが。
しかし、貯えが少なければ、退職できる年齢は75歳~80歳の間くらいになるのだと思います。そして、貯えが無ければ、80歳を越えても働き続ける必要があるのだと思います。
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦は、主たる年金の収入源はが国民年金ですから、公的年金だけでは暮らしが成り立ちません。貯え(or公的年金以外の受動的収入)も僅かです。ということで、当然、身体の動く限り働いて稼ぎ続けなければ暮らして行けません。おそらく、80歳を越えて健在ならば、働き続けているはずです。
退職後、旅行がしたい、趣味に没頭したい、もう一度何かを学びたいと、リタイア後の生活を楽しみにできるのは、幸せな退職だと思います。
幸せな退職を目指すには、退職後に健康で文化的な暮らしを営めるだけの経済的余裕が必要になって来ます。
公的年金だけでは、その経済的余裕を達成するのは無理だと思います。
幸せな退職を達成するには、少なくとも50歳くらいから、退職後の準備を開始する必要があるのだと、幸せな退職とは縁遠いところで暮らしている年老いた珈琲豆焙煎屋は悔悟している今日この頃です。