ビジネスインサイダージャパン、2020年8月17日に投稿されている『調査:7つのチャートで見る、アフターコロナで重視される消費行動……マッキンゼーがレポート』が大変面白くて、マッキンゼーのレポートが、簡単明瞭にまとめられています。
新型コロナ感染症が、アメリカの消費者行動や思考をどのように変化させたか、を調査した報告書をもとにした記事です。
新型コロナ感染症は、アメリカの消費者行動に次の5つの変化を与えたとマキンゼーのレポトは分析しています。
・オンラインへのフライト
・忠誠心への衝撃
・衛生の透明性が必要
・ベーシックさ・価値の高さへの回帰
・「巣ごもり経済」の台頭
(1)電子商取引(ECショッピング)へのシフトは、これからも続く
食料品・消費財など、生活必需品の予想成長率は35%、贅沢品でも予想成長率が15%だと報告されています。
(2)電子商取引(ECショッピング)へのシフトは、2000年代に社会人になった世代(ミレニアル世代)と高所得者が牽引する
2000年代に社会人になったミレニアル世代と高所得者が、電子商取引(ECショッピング)へシフトする傾向が高いようです。
(3)ブランドロイヤルティーが崩壊、ブランドの乗り換えが発生する
調査対象者の75%の消費者が、新しいショッピング行動を試していて、ブランドを切り替える人が多くなっている。その最大の理由は、「在庫がある」という利便性だと報告しています。費用対効果が求められているようです。
(4)一般的で価値の高いものへの回帰
アメリカの消費者の半数近くが支出を削減しているのですが、必需品に対する消費意欲は高まっていて、新型コロナウィルス感染症拡大の危機が収まりつつある地域では、高所得者と10代・20代の若い人たちの不要不急商品への消費意欲が、電子商取引(ECショッピング)に関しては少し回復して来ているようです。
(5)巣ごもり経済
アメリカの消費者の在宅時間は増えていて、オンラインエンターティメント、在宅フィットネス機器への出費が増えているようです。
(6)電子商取引へのシフトは、その人の社会的グループによって異なっています
それぞれの消費者の経済的・社会的・心理的な状況の違いが、それぞれの消費者の消費行動の違いを作り出しているようです。