石井淳蔵さんの著作「ビジネスインサイト/岩波新書」は、ロングセラーを続けているマーケティングの教科書的な書籍です。新書版で、内容が簡潔で理解しやすいので、それほど時間を費やす事無く読むことができます。
石井淳蔵さんの著作「ビジネスインサイト/岩波新書」には、ヤマト宅急便の発案者がニューヨークでヤマト宅急便のシステムについてひらめいた話など、実例に基づいた解説がなされています。その中で、年老いた珈琲豆焙煎屋が一番印象に残っている話が、キットカットマーケティングの成功話です。
ビジネスインサイトという本について
アマゾンの商品説明より引用すると
新しいビジネスモデルが生まれるときに働く知を、「ビジネス・インサイト」と著者は呼ぶ。この創造的な知は何なのか。M・ポランニーの「知の暗黙の次元」を手がかりに、ビジネス・インサイトが作用した多くの実例を考察して、ケースを学ぶことで習得できる可能性を探る。マーケティング研究の第一人者による経営学の新展開。
ビジネスインサイトの意味
ビジネスインサイト/岩波新書の著者、石井淳蔵さん曰く。
ある概念の気づきを境にして、前後の様子がまるっきり違ってしまうことが私たちの日常生活にはある。「インサイト」が閃いたと呼ばれる瞬間だ。その瞬間が、いつ、どのような状況の下に起きるのか、分析的に説明することは難しい。だが、隠れたこの力こそ、科学の発展を駆動するものだと、哲学者で化学者のマイケル・ポランニーは考えた。それは、ビジネスの世界にも起きることだ。それを、「ビジネス・インサイト」と呼ぼう。
ビジネスインサイト/岩波新書の説明
新しいビジネスモデルが生まれるときに働く知を「ビジネスインサイト」と著者は呼んでいる。
この創造的な知は何なのか。・・・・
ケースを学ぶことで習得できる可能性を探る。
ビジネスインサイトの中で一番印象に残っているケースは
年老いた珈琲豆焙煎屋は、零細生業パパママ規模ですが、珈琲ビジネスに従事しています。ですから、当然なのですが、 石井淳蔵さんの「ビジネスインサイト(岩波新書)」の中で一番印象に残る部分はと聞かれると、ネスレ日本 のチョコレート菓子「キットカット」が、マーケティングの成功事例だと答えます。
年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)は、石井淳蔵さんの著作「ビジネスインサイト/岩波新書」を読んで、ネスレ日本の「キットカット」というチョコレート菓子を意識するようになりました。それまでは、全く意識していなかったわけです。存在するのは知っていましたが。
受験グッズの定番キットカット
発売当初、鳴かず飛ばずのお荷物的存在だったキットカットを「受験生グッズ」として売り出すマーケティングが功を奏して、受験シーズンには無くてはならない商品となったというストーリーを知ってから、キットカットを意識するようになったわけです。
1月~3月の受験シーズン、スーパーマーケットのお菓子売り場に山積みされていて、よく売れているようです。
年老いた珈琲豆焙煎屋は、1月~3月の受験シーズンの頃になると、食品スーパーで平積みしている「キットカット」を何種類か購入して、自分自身の体重を気にしながら、何日間を費やして食べたりします。