支払いに追われて、お金の工面ばかりを考えていると、モチベーションが消滅して行きます。
小規模企業や零細生業パパママ店の自己雇用者(自営業者)の場合、お金の工面が原因でモチベーションが減少して行けば、商売(or事業)の衰退、そして、廃業が待っているだけです。
小生(年老いた珈琲豆焙煎屋)ですが、お金の工面のことばかりを考えていて、商売がおろそかになってしまって、廃業一歩手前の状態を経験したことがあります。
現在(2018年)、お金に余裕があるわけでもないのですが、お金の工面を考える必要も無くなっています。
ですから、商売だけでなくて、生活の全ての面でモチベーションが回復しつつあります。
モチベーションが回復して来たので、残りの自分の人生に、ほんの少しだけですが、希望が持てるようになって来ています。
その経験から、小規模・零細の商売人は、お金の工面を考える必要の無い商売を営むべきだと思います。
現在はカネ余り時代で、お金の借りやすい環境にあるようですが、借金に依存する経営(or事業運営)はできるだけ避けるべきだと思います。
何らかの原因で収入が減少したならば、その減少した収入に適応できる商売を営むべきだと思います。
借入金に依存して無理な商売を営んでも、お金の工面に追い回されていれば、貧乏暇無しの状態になってしまうだけだと思います。
もちろん、誰かの保証人になることなどご法度です。
保証人を頼みにくる人とは、それがたとえ身内であったとしても、遠ざかるのが賢明だと思います。
保証人を頼みに来るということは、自分の事だけしか考えていない人です。反対の立場になれば、必ず保証人になるのを断る人だと思います。
失われた20数年といわれる日本の経済停滞ですが、もしかしたら、小規模零細の商売人や自己雇用者のモチベーション不足に、その原因があるのかもしれないと考えたりしている今日この頃です。
何といっても、バブル崩壊とその後に続くデフレ経済ですが、小生(年老いた珈琲豆焙煎屋)と同世代の自営業者に相当大きなダメージを与えてくれたわけですから。
例えば、年老いた珈琲豆焙煎屋は、バブル経済というインフレ経済の真っただ中で脱サラして、すぐにバブル経済が崩壊してしまって、失われた20数年というデフレ経済の中で商売を営んで来たという不運を味わっています。
どのような不運かと言うと、脱サラして商売をするには、脱サラの時点で借金をしています。
デフレ経済ですから、働いて稼いでも借金が思ったほど減って行かず、資金繰りに四苦八苦する日々を送ることになります。
デフレ経済は、小さな商売人が経済的に不利になる経済だと思います。
ですから、失われた20数年で、自営業者の数がものすごく減少しています。