人は誰でも、苦しみを持っています。
「お金が無いので、欲しいものを買うことができない」、「ショートパンツだと、お尻が太っているように見える」、「こんなに良心的な商売をしているのに、売上が芳しくない」、「仕事がハード過ぎて・・・」というような自分自身で制御できるタイプの苦しみなら、その処方箋は簡単です。

コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)
- 作者: 臼井隆一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1992/10/01
- メディア: 新書
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珈琲ビジネスを営んでいるなら、珈琲に興味を持っているマニアなら、誰でも読んだことがある、あるいは、読んでみたいと思っている本なのだと思います。幸福のアラビアとコーヒーの話から、この本は始まっています。コーヒーの話は、不幸では無くて、幸福から始まっています。
飛び跳ねて、歌って、踊って、憂さ晴らしをすれば、その不幸を忘れることができます。あるいは、誰かに相談してアドバイスを受けることもできます。
自分自身で制御できる不幸で苦しんでいる人になら、励ましの言葉を伝えることができます。でも、自分自身で制御できない苦しみを背負って、ものすごく苦しんでいる人に出会ったなら、その苦しみに気づかないふりをするしかないのだと思います。
例えば、収入が少なくて固定資産税を滞納して役所から厳しい取立てを受けている人に必要なのは、励ましの言葉では無くて、滞納している固定資産税を支払うのに必要な資金ですから・・・。