過去63年間の自分の人生を振り返ってみて、自分の思うように事が進んだことなど、ほとんど記憶にありません。
思うように物事が進まないことの連続が、私(エカワ珈琲店の店主)の現在までの人生でした。
私だけでなくて、世の中のほとんどの人の人生がそうなのだと思います。
若い頃は、それで挫折感を味わったり、自分は情けない人間なんだと変に納得してみたりしたものです。
この歳になると、人生とはそういうものなんだと、考えることができるようになります。
目に見えない何か、それを『運』と呼ぶのだと思いますが、人間の人生は、その『運』に支配されているような気がします。
そして、世の中には、その『運』を呼び込むのが上手な人と、下手な人がいるのだと思います。
成功していると思える人と、そうでない人の差は、ほんの紙一重なのだと思います。
ほんの紙一重なのですから、人の人生なんて、いつどこで、どうなるかわかったものではない、それが、現在の私の人生観です。