12月の風が冷たさを増す頃、妻の容態が少しずつ、けれど確かに、芳しくなくなってきました。 今は個室に入院しています。大部屋では面会が難しいため、少しでも長く一緒に過ごせるようにと、個室を選びました。 幸い、以前の大病院に比べれば費用も抑えら…
秋のはじまり、空気が少し冷たくなり始めた頃、妻が入院した。 9月に20日間の入院を経て、いったんは家に戻ってきたものの、わずか1週間の在宅生活ののち、10月3日から再び病院のベッドに戻ることになった。 それから今日、12月20日まで、妻は病…
エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆は、10月から100グラムあたり50円、価格を見直している。 物価の上昇、原材料費の高騰、そして何より、焙煎という手仕事にかかる手間と時間を思えば、やむを得ない判断だと思う。 今のエカワ珈琲店は、週にたった二…
1980年代、昭和の終盤の日本を振り返ると、60歳代半ばともなると多くの人が社会活動から疎外されていました。 働いても得られるのはわずかな収入だけで、年金や貯えに恵まれた人は穏やかに暮らし、そうでない人は少額の年金と細々とした仕事で生活を支…
かつて、年齢構成がピラミッド型だった時代には、店主の年齢が上がるにつれて、お客さんの数も自然と減っていくのが常だった。 年を重ねることは、商売の終わりを静かに告げる合図のようでもあった。 けれど、今は違う。 高齢化が進んだこの社会では、私の年…
2010年代、自家焙煎コーヒー豆の香りがネットの向こうに届きはじめた頃、エカワ珈琲店の通信販売は、静かに、でも確かに広がっていった。 それは、派手な広告やキャンペーンとは無縁の、まるで朝の湯気のように、じんわりと広がる温もりのある広がりだっ…
2005年9月。長く続いた我が家の超貧乏生活に、ようやく一筋の光が差し込み始めた頃のことです。 私たち夫婦は再婚同士。 結婚してからの10年間は、まるで試練の連続でした。 不運が重なり、経済的にも苦しい日々が続きました。 それでも、少しずつ、…
数年前まで、仕事を終えるとフィットネスクラブへ直行するのが日課だった。 健康のためという名目ではあったが、汗を流す時間は、心身を整える大切な儀式でもあった。 69歳まで続けていたその習慣は、今思えば、日々の営みの中にささやかな誇りを添えてく…
妻の体調は、まるで季節の移ろいのように、少しずつ、しかし確実に変わっていった。 最初は「お腹が痛い、お腹が痛い」と言っていたのが、やがて通院が日常になり、今では介護なしでは暮らせないほどになってしまった。 そんな妻の変化を見守りながら、ぼく…
週末だけの小さな焙煎所から——2025年10月の記録 エカワ珈琲店は、週にたった二日、土曜日と日曜日の正午から午後四時までだけ、ひっそりと店を開けています。 週休五日というと驚かれることもありますが、これが今のぼくたちのちょうどいいリズム。 焙煎も販…
エカワ珈琲店は、いわゆるパパママストアー、いや、最近ではジジババストアーと呼ばれるかもしれません。 そんな小さなコーヒー豆自家焙煎店ですが、30数年にわたって、自家焙煎のコーヒー豆(クラフトコーヒー)を手渡しでお客様に届けてきました。 エカワ…
秋の終わり、冬の気配が忍び寄る今日この頃。 空を見上げていても、なかなか「つき」がやって来てくれません。 そんな感覚が、胸の奥にじんわりと広がっています。 先月(2025年10月)、安易な気持ちで依頼してしまった電気工事が、思いもよらぬ形で跳ね…
妻(エカワ珈琲店の婆さん)が入院して、もう40日以上経っています。 エカワ珈琲店の“婆さん”(小生の妻)は、今も病院のベッドで治療を受けていますが、どうやら今月中には退院できそうです。ほっと胸を撫で下ろす思いです。 入院直後の十日間ほどは、入院関…
長年連れ添った配偶者(エカワ珈琲店の婆さん)は、身体障害者手帳1級の認定を受けています。 介護や介助がなければ生活が難しい状態となり、日常生活は大きく変わりました。 我が家(エカワ家)の経済状況や本人の希望、そして私(エカワ珈琲店の爺さん)…
30年以上の間、夫婦ふたりで暮らして来ました。 夫婦ふたりのうちどちらかが病を抱え、介護や介助が必要になると、もう片方は自然とその役割を担うことになります。 外で働いているのなら、働く時間は削られて収入は減り、生活はじわじわと厳しくなってい…

